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不屈のリーダー李登輝が迷える日本の若者に送る「10の箴言」
【李登輝】迷える日本の若者に送る「十の箴言」
メルマガ「台湾の声」にて紹介された「サピオ」2010年1月27日号からの記事を引用
【箴言一】逆境は最高の修行の場
【箴言二】大器晩成を目指せ
【箴言三】安易にカードを切るな
【箴言四】金で解決できることはすべて小事
【箴言五】小さく群れるな
【箴言六】人事の要諦・奥さんを観察せよ
【箴言七】恩讐を越え、大事を成し遂げろ
【箴言八】敵を使える知恵と器量を持て
【箴言九】トラブルメーカーに成ることも必要
【箴言十】信仰心を持つことはリーダーの最重要条件

【箴言六】人事の要諦・奥さんを観察せよ


 人事は組織の成否に関わる最重要な要素である。良きリーダーになるため、人を見抜く洞察力が不可欠である。

 蒋経国氏が李登輝氏を台北市長に抜擢してから最初の三ヶ月間、毎日李登輝氏の自宅へ訪ね、彼の帰宅を待っていた。それは李登輝氏の生活環境を観察すると同時に、奥さんをも観察するためであった。

 つまり、一人の人間を知るためには、つねにその近くにいる奥さんをも観察しなければいけないのだ。虚栄心に満ち、金銭欲も強い奥さんであれば、本人も金銭や権力に誘惑されやすく、汚職に手を染めやすい。しかし、李氏一家の生活ぶりは質素そのものだった。それが蒋経国の氏に対する信頼の礎となった。

 この人間観察術は李登輝氏が学んだ人事の第一歩とも言える。今でも李登輝氏はいろんな場面で奥さんを観察する重要性を強調し、彼の人材登用の大切な判断材料にしている。