台南で人気のビンロン(檳榔)ショップ 新たに日本語看板が出現!
台湾独立建国聯盟日本本部 林 省吾
作家・一青妙さんの人気の書籍、『わたしの台南「ほんとうの台湾」に出会う旅』(新潮社刊)に登場する有名なビンロン(檳榔)ショップがある。
Maru
Yang馬路楊檳榔会社のオーナーの楊さんはビンロンだけではなく、台南の文化や観光スポットも紹介している。
コロナ禍後、訪台する日本人観光客数は徐々に回復する中、4年ぶりの再会を果たした人を含めて、楊さんと交流してきた日本人は延べ3000人以上に上る。
最近、この馬路楊の看板の隣りに新たな看板が出現した。
看板には台南市議の李宗霖の写真が大きく印刷され、日本語で「台湾ビンロウうっま!」と日台の交流に尽力する馬路楊を称賛する一方、これも日本語で「中国死の実やっば!」と書かれ、「死の実」の横にカブンテツとフリガナがされているうえ、親中派の総統候補者・柯文哲(か・ぶんてつ)の写真を載せている。
「死の実」というのはビンロンの実の中にある、食べると死に至る倒吊子(トォテォジ)という部分のことで、この倒吊子を取り除いて食す。
柯文哲がこの猛毒の倒吊子だと揶揄しているのだ。
看板の写真 自由時報より
https://news.ltn.com.tw/news/politics/breakingnews/4401026
さて、柯文哲とビンロウと何の関係があるのか。
実は柯文哲は台湾の一部の有権者から「ビンロン」と呼ばれているのである。
柯文哲は台北市長の1期目を務めていたころ、台湾本土派の支持を得るために「私は深い緑だ」と公言していた。
緑とは台湾本土派のシンボルカラーである。
しかし後に、その政策と発言はどんどん中国寄りに傾いていった。
ビンロンと同様、見た目は緑色だが中身は真っ赤、そして倒吊子のように台湾を死に至らしめると李宗霖市議は警告しているのだ。
柯文哲は今年6月に訪日した際、メディアに対し「麻生太郎さんは安倍派」「自民党幹事長は台湾のCPTPP(環太平洋パートナップシップ協定)加入は無理だ」などのデタラメな発言を放ち、オフレコの話を勝手に公開するなど、選挙に先がけて日本政界の不信を買った。
様々な問題について、発言するたびに失言するが、唯一、中国に関する話題では「失言」しない。
李宗霖市議が所属する「台湾基進」は台湾独立志向の政党で、規模はまだ大きくないが、台湾の民主自由を守る急先鋒である。
資源の少ない彼らは今回、アイデア勝負に出た。
中国は日米台を始めとする民主主義陣営の団結に亀裂を生じさせるために、柯文哲という名の「死の実」――毒入りビンロンを台湾人に食わせようとしている。
今こそ、台湾基進の警告に耳を傾けるべきだ。
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