【NEWS】林義雄氏ハンガーストライキ 26日に総統府封鎖 反原発デモ

【NEWS】林義雄氏ハンガーストライキ 26日に総統府封鎖 反原発デモ

台湾の声ニュース 2014.4.22 18:30

元民進党主席で、「台湾の良心」として尊敬を受けている林義雄氏が本日の午前中、ハンガーストライキに入った。これは、建設中にトラブルが続いた「第四原発」の建設中止を求めるもの。

また原発廃止運動のネットワークでは、林氏の呼びかけに呼応するとともに、さらに稼動中の原発の稼動中止を求め26日(土曜日)より、総統府を無期限に包囲する大規模デモを行うとしている。

新北市の貢寮で建設中の第四原発は、建設中にトラブルが続き、福島第1原発事故のニュースが知れ渡った台湾では国民的な反対運動が起こっている。

去年の三月、行政院長も国民党票で建設を続けるかどうか民意を問いたいとしたが、林氏は現行の国民投票法は厳しすぎて意味がないと批判している。

林氏のハンガーストライキおよび26日のデモについて民進党や台湾団結聯盟も支援を表明。また、立法院占拠に関わった学生や、蔡丁貴氏率いる公投護台湾聯盟も支持を表明している。

林氏は、立法院占拠のときにも現場を訪れ、学生たちに慕われていた。林氏のハンガーストライキは、実は、前もって計画されていたが、立法院占拠行動があったので、延期されていた。

第四原発に関わる国民投票法の特別法案を進めている民進党の蘇貞昌主席は、もし事故が起きた場合に影響が及ぶ台北市長の郝龍斌と会って「安全が確実であるとわかるまでは、個人として第四原発に反対」という言葉を引き出すなど、国民党内に揺さぶりをかけている。

今日、林氏がハンガーストライキに入ったのは、台湾基督長老教会に属する義光教会。ここはもともと林氏の自宅であったが、林氏が美麗島事件で捕らえられていた、1980年2月28日に、林氏の母親と、双子の娘が惨殺された現場であり、そこが教会となった。その真相はいまだ究明されていないが、国民党政府によるテロであったことは論を待たない。

林氏は今日、僧である釈昭慧法師および許承道牧師による祈りの後、ハンガーストライキに入った。林氏は1941年生まれの72歳。言葉の端々から、台湾の人々が安全に暮らせるように、命を賭ける覚悟が出来ていることが窺える。

林氏のハンガーストライキの公式ウェブサイト
http://linfast.logdown.com/


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