【5都選挙】高雄市で民進党が分裂
台湾の声
今年11月に行われる台湾5大都市の市長選挙(台北、新北、台中、台南、高雄
)で、現職の民主進歩党(民進党)が有利とみられていた高雄市で、民進党候補
者公認をめぐって分裂する事態になった。
来年からスタートする新しい高雄市は、現在の高雄市に高雄県が編入される。
民進党の党内選挙では、現職の高雄市長である陳菊氏と現職の高雄県長である楊
秋興氏が対決し、陳菊氏が勝利した。
しかしこの結果に不満を抱いた楊秋興氏が8月9日、無所属で高雄市長選に出
馬することを表明。高雄市長選挙は民進党の陳菊(現職高雄市長)、国民党の黄
昭順(高雄市選出現職国会議員)、無所属の楊秋興(現職高雄県長)の3つども
えの戦いとなることが確実となった。
楊秋興氏は2期県長を務めた高雄県での実績を基盤に、国民党からの票も開拓
するために「中間路線」をアピール。国民党陣営は民進党分裂による漁夫の利を
狙っており、民進党の陳菊氏は一定の影響を受けそうだ。一方、民進党が発表し
た世論調査によると、陳菊(民)54%、楊秋興(無)23%、黄昭順(国)15%で
あり、楊氏が党を割って出馬しても陳氏の勝利は変わらないとしている。