【2012年1月】台湾総統選と国会議員選が同時実施台湾の声
台湾の中央選挙委員会は4月19日に、来年の実施が予定されている総統(大統
領)選挙を立法委員(国会議員)選挙と同日投票とすることを発表した。
与党の中国国民党は、最近の立法委員補欠選挙で大敗が続き、その原因が2008
年の総統選挙で国民党の馬英九氏に投票した有権者が立法委員補欠選挙で投票に
行かなかったからだと見ており、総統選挙との同時実施で投票率が上がれば立法
委員選挙でも有利になるという思惑が見え隠れする。
一方、最大野党の民主進歩党も、総統選挙の勢いで立法委員選挙も有利に運べ
るという見方があり、強い反対はしていない。台湾団結連盟や親民党などの少数
野党は、その次の2016年の総統選挙にすべきだと反対している。
総統選と立法委員選が同時に来年1月に行われた場合、もし野党が総統選で勝
利した場合に5月20日の次期総統の就任まで4ヶ月あり、その「ねじれ」期間中
に不測の事態が起こりかねないという批判もある。総統選挙の投票日を前倒しす
るのであれば、総統就任日の前倒しも検討すべきではないか。