【米中対決】遠因も決戦場も台湾
「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)
米中貿易戦の近因は貿易不均衡だが、遠因は2002年の中国と台湾の同時加盟になる。
WTO加盟担当の責任者である当時の朱鎔基首相は台湾に先を越させないために金融や投資の開放などの条件を約束したが、彼はそれを守るつもりは毛頭なかった。「まず約束せよ、守るかどうかはこっちが決めるんだ」という部下に対する朱鎔基の指示が後に明らかになった。それだから中国は15年間の実行猶予期間が経過してもその約束を果たしてない。アメリカの中国に対する「構造改革」という核心的要求はあくまでも「当時の約束を守れ」にすぎなかった。
そういうわけで、米中貿易戦の遠因は台湾にあるのだが、本質は「中国の欺瞞体質」にある。
そして今や貿易戦から始まった戦いが対中国共産党政権への対決となり、最終的決戦場はまた台湾に戻りつつある。
台湾こそ、米中戦の関ケ原のだ。
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