【盗賊の国】NYタイムズが中国から4カ月間、サイバー攻撃受ける

【盗賊の国】NYタイムズが中国から4カ月間、サイバー攻撃受ける 温首相蓄財報道と同時期

2013.2.1産経新聞
 
【ニューヨーク=黒沢潤】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は1月30日、同紙が中国のハッカーから過去約4カ月間にわたってサイバー攻撃を受け、記者らのパスワードが盗まれたと報じた。昨年10月下旬、中国の温家宝首相一族による蓄財問題を報じた時期と重なっており、取材経緯などを探るのが目的とみられている。

 同紙がサイバー攻撃を確認したのは、蓄財報道の取材が最終盤にさしかかった昨年9月13日。同紙は中国政府高官から、「ある結果を伴う」と警告されたこともあって、報道前日の10月24日に正式に専門家に調査を依頼、専門家は中国軍が関与した可能性を指摘した。その後も攻撃が続いたため、米連邦捜査局(FBI)にも通報したという。

 ハッカーは同紙記者らのパスワードを盗んだ後、蓄財問題を報じた上海支局長や元北京支局長らの電子メールアカウントに侵入した。蓄財報道と関係のない情報を盗もうとした形跡はなく、顧客データも盗まれていないという。中国のハッカーは2008年ごろから米欧などのジャーナリストを主な標的にしたとみられている。

 同紙の報道は、温首相の一族が温氏の出世とともに裕福になり、27億ドル(約2450億円)を超える資産を保有しているというもの。同紙や香港メディアなどの報道を総合すると、温首相の妻、張培莉氏は中国宝石協会の副主席を長年務めた経験があり、「ダイヤモンドの女王」と呼ばれている。温首相の実弟の温家宏氏は不動産、汚水処理、医療廃棄物処理などのビジネスを手広く展開する実業家。温首相の長男の温雲松氏は大手保険会社、中国平安の大株主であると同時に、天津市の経済開発区の土地開発にも深く関わっている。

 温一族は「不正蓄財の事実はない」としているが、中国国内でこの問題に関する情報はインターネットで厳しく規制されたままだ。

 中国外務省の洪磊報道官は31日の定例記者会見で、「確認されていない証拠によって決め付けられたものであり、大変無責任なやり方だ」とハッカー攻撃を否定した。

『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html


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