日本李登輝友の会メルマガ「日台共栄」より転載
昨日(1月6日)、2人が立候補していた民進党の主席選挙が行われ、戦前の予想どおり卓栄泰・
元行政院秘書長が2万4,699票(72.6%)、游盈隆・台湾民意基金会董事長が9,323票(27.4%)
で、卓氏が大差をつけて当選した。投票率は16.9%だったという。任期は蔡英文・前主席の残余期
間の2020年5月まで。
卓氏は蔡英文派で、日本経済新聞は「勝利は蔡氏が党内の主導権を握り続けることを意味する」
と指摘し、蔡英文総統が1月5日に行った海外メディアとの記者会見と併せて報じている。下記にそ
の記事をご紹介したい。
一方、産経新聞(1月6日付)は総統選挙と絡めて主席選挙について報じ「再選出馬を目指す蔡氏
にとって追い風となる」と伝えつつ、1月3日に台湾独立派長老といわれる彭明敏、呉●培、高俊
明、李遠哲の4氏が「国家のかじ取りを担う能力が蔡総統にはまだあるのか」と蔡氏に再選放棄を
迫るメッセージを「自由時報」に公表したことを伝え、「独立派が好感する頼清徳行政院長(首相
に相当)は予算が成立する月内に辞任する見込みで、総統選出馬への布石と見る向きが絶えない」
と、頼清徳氏の動きも伝えている。(●=サンズイに豊)
朝日新聞(1月6日付)もまた主席選挙の結果もそこそこに、総統選挙をメイン記事に「次期総統
選への期待度を調べた先月の世論調査で、蔡氏は民進党のホープとされる行政院長(首相)の頼清
徳(ライチントー)氏(59)を下回った。前回総統選で蔡氏に敗れ、雪辱を期す野党国民党の朱立
倫(チューリールン)氏(57)にも今回は大きく差を付けられている。ただ、もうひとり意欲があ
るとされる国民党の呉敦義(ウートゥンイー)主席(70)が相手なら、蔡氏にも勝機はあり、両党
は互いの出方をうかがう。2大政党を尻目に無所属の台北市長、柯文哲(コーウェンチョー)氏
(59)への期待も高い」と伝え、頼清徳・行政院長の動向について「蔡氏は慰留しているが、辞任
すれば党内で頼氏を担ぐ声が高まる可能性がある」と伝えている。
2019年が明け、2月5日に迎える春節を前に、台湾は総統選挙モードに切り替わって事実上の選挙
戦に突入した感が強い。
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