ブログ「台湾春秋」より転載
2012年の9月5日、私たち「台湾高座会留日70周年記念歓迎大会」実行委員会の代表3人は、李登輝元台湾総統を台北郊外にある立派なオフイスに、台湾高座会・李雪峰会長ら幹部と共に訪問、下記のように訪日を要請しました。
「
2012年9月5日
李登輝台湾総統閣下
台湾高座会留日70周年記念歓迎大会実行委員長
日本李登輝友の会常務理事・神奈川県支部長
石川 公弘
日本ご訪問について(お願い)
謹啓 貴職ますますご清栄のこと心からお慶び申し上げます。平素は格別のご指導を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、来る2013年5月9日、私たちは神奈川県座間市民文化会館に、台湾から多くの元台湾少年工だった人々をお招きして、台湾高座会留日70周年記念歓迎大会を開催します。
この日を遡ること70年、横浜港に台湾から約2000名の少年を乗せたサントス丸が入港しました。将来は航空機技師を目指して日本本土へやってきた8400名の第一陣でした。彼らは戦時下で幾多の困難を克服しながら終戦まで、その優れた能力を十二分に発揮し、航空機生産の各職場で不可欠な存在となり、実に目覚ましい空前絶後とも言える活躍をされました。
また、戦後にあっても、台湾の工業化に、李登輝総統の下での台湾民主化に、あるいは台湾と日本の友好親善の促進に、大きな足跡を残されました。私たち日本人は、留日50周年、60周年と、節目毎に盛大な歓迎会を開催して、この方々の血の滲む努力に敬意と感謝を表して参りましたが、今回の70周年記念大会が、おそらく最後のものになると考えます。
その時に当たり、台湾高座会はもちろん、日本国民が深く尊敬する李登輝総統閣下に、この大会へご臨席賜り、一言ご挨拶いただくことが出来れば、留日70周年記念歓迎大会の意義を一段と高めることができると確信いたします。どうか台湾高座会の方々の偉業を、日本と台湾の歴史に永遠に刻むために、ご多用の身で誠に恐縮でございますが、閣下のご臨席を伏してお願い申し上げます。
敬具」
「台湾高座会のために、尽力してくれている諸君が、わざわざ台湾までおいでになっての頼みを聞かないわけにはいかない」と李登輝さんは、私たちの要請を快諾してくださいました。李登輝元総統70周年記念歓迎大会への出席決定は、この大会の成功を揺るぎないものにしたと、私たちは確信しています。