訪日要請を承諾」という見出しの下、下記の短い記事が掲載された。
≪台湾の李登輝元総統(89)が訪日する意向であることが8日、明らかになった。戦時中に
日本本土にわたった台湾の元少年工たちと交流する日本側団体が要請した。実現すれば20
09年以来。来年5月、神奈川県座間市で開かれる元少年工らの会合に出席するという。(台
北 吉村剛史)≫
実はすでに昨日のメルマガ「台湾の声」に、高座日台交流の会会長の石川公弘(いしか
わ・きみひろ)氏が9月7日のブログ「台湾春秋」に「李登輝氏『留日70周年記念歓迎大
会』出席を確約」と題して掲載したことを転載している。そのブログ原文を下記に紹介し
たい。
李登輝元総統は来年1月15日で満90歳を迎えられる。来日招請をよくぞ快諾いただいたも
のと驚いた。李元総統のご尊父、李金龍さんが最後に来日されたのは95歳だった。それに
比べたらまだ若い。とはいっても、ご高齢での来日はなかなか大変だ。
すでに本誌でも述べたように、本会常務理事でもある石川氏らは来年5月9日に「台湾高
座会留日70周年歓迎大会」を開催する予定で準備を進め、すでに甘利明・元経済産業大臣
や平沼赳夫・日華議員懇談会会長、小田村四郎・本会会長などの大会副会長への就任が内
定している。
本会としてもこの歓迎大会への全面的な協力を承諾している。来日実現に微力ながら力
を尽くす所存だ。今後、皆さまにも来日が実現されるようご協力を仰ぐことになるかと思
いますので、その節はよろしくお願いします。
李登輝氏「留日70周年記念歓迎大会」出席を確約
【ブログ「台湾春秋」:2012年9月7日】
http://blogs.yahoo.co.jp/kim123hiro/archive/2012/09/07
2012年の9月5日、私たち「台湾高座会留日70周年記念歓迎大会」実行委員会の代表3人
は、李登輝元台湾総統を台北郊外にある立派なオフイスに、台湾高座会・李雪峰会長ら幹
部と共に訪問、下記のように訪日を要請しました。
2012年9月5日
李登輝台湾総統閣下
台湾高座会留日70周年記念歓迎大会実行委員長
日本李登輝友の会常務理事・神奈川県支部長
石川 公弘
日本ご訪問について(お願い)
謹啓 貴職ますますご清栄のこと心からお慶び申し上げます。平素は格別のご指導を賜り
厚く御礼申し上げます。
さて、来る2013年5月9日、私たちは神奈川県座間市民文化会館に、台湾から多くの元台
湾少年工だった人々をお招きして、台湾高座会留日70周年記念歓迎大会を開催します。
この日を遡ること70年、横浜港に台湾から約2000名の少年を乗せたサントス丸が入港し
ました。将来は航空機技師を目指して日本本土へやってきた8400名の第一陣でした。彼ら
は戦時下で幾多の困難を克服しながら終戦まで、その優れた能力を十二分に発揮し、航空
機生産の各職場で不可欠な存在となり、実に目覚ましい空前絶後とも言える活躍をされま
した。
また、戦後にあっても、台湾の工業化に、李登輝総統の下での台湾民主化に、あるいは
台湾と日本の友好親善の促進に、大きな足跡を残されました。私たち日本人は、留日50周
年、60周年と、節目毎に盛大な歓迎会を開催して、この方々の血の滲む努力に敬意と感謝
を表して参りましたが、今回の70周年記念大会が、おそらく最後のものになると考えま
す。
その時に当たり、台湾高座会はもちろん、日本国民が深く尊敬する李登輝総統閣下に、
この大会へご臨席賜り、一言ご挨拶いただくことが出来れば、留日70周年記念歓迎大会の
意義を一段と高めることができると確信いたします。どうか台湾高座会の方々の偉業を、
日本と台湾の歴史に永遠に刻むために、ご多用の身で誠に恐縮でございますが、閣下のご
臨席を伏してお願い申し上げます。 敬具
「台湾高座会のために、尽力してくれている諸君が、わざわざ台湾までおいでになっての
頼みを聞かないわけにはいかない」と李登輝さんは、私たちの要請を快諾してくださいま
した。李登輝元総統70周年記念歓迎大会への出席決定は、この大会の成功を揺るぎないも
のにしたと、私たちは確信しています。