「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より転載
謝冠園監修、デービッド・マダス、トルステン・トレイ編集
法輪功を邪教ときめつけて弾圧を開始したのは江沢民政権
血の弾圧の先頭にたった李長春は江沢民お覚えめでたく政治局常務委員へ
身の毛もよだつ臓器狩りの本場は、言うまでもなく「あの国」である。
十二名の医師らが綿密な調査をおこなった結果、あの国は臓器収奪のために無実の囚人65000名を殺害した。「そのうちの41500件の臓器提供は法輪功だった」(『テーミス』、13年11月号)。
あまつさえ臓器狩りの対象として法律輪功の学習者の120万人を拘束したと告発する、中国の深くて地獄のような暗部を剔る報告書である。
法輪功を邪教ときめつけて弾圧を開始したのは江沢民政権。山東省で血の弾圧の先頭にたった李長春は、江沢民お覚えめでたく第十六期政治局常務委員へと出世した。ならばオレ様も、と弾圧に立ち上がったのが薄煕来で、配下の王立軍は、臓器提出手術の効率化をはかるために「注射により処刑者が死亡する前に臓器を摘出できるよう研究した。その結果、王立軍は『香華科学技術基金貢献賞』を受賞した。
薄煕来は大連市長から遼寧省省長の間に法輪功弾圧で名を馳せた。
ひとえに江沢民路線のご機嫌とりをやらかし、その為には臓器摘出で囚人が死のうが、関わりのないことだった。実際に薄の妻は英国人を平然と毒殺したし、薄は重慶特別市に乗り込んだときは既存勢力を一斉するために無実の経済人もついでとばかり多数逮捕し、拷問し、その財産を奪った。マフィアの幹部七名を処刑した。庶民は腐敗幹部の粛正は正義の味方だと拍手を送ったが、やがて悪事、陰謀がばれて薄煕来は無期懲役をうけた経過は多くのメディアが詳報した。
問題は、その闇に時期に薄は法輪功学習者をかたっぱしから逮捕拘束し、いきたまま臓器を取り出して患者に売っていたと本書は告発している。
凄まじい告発本である。