【日台交流】次世代に繋げる日台交流の「想い」

【日台交流】次世代に繋げる日台交流の「想い」

台湾の声編集部 加藤秀彦

12/3(日)、名古屋で「日台若手交流会
大忘年会2017」が開催された。筆者が主宰する団体の話をするのは恐縮だが、今回はこの交流会を紹介したい。

日台若手交流会は2010年に名古屋で設立した。2010年12月から年2回のペースで大交流会を開催しており、今回で15回目となる。設立したのは東日本大震災の前で、今とは比べものにならないほど日本人の台湾に対する関心が薄かった。また当時は日台交流の担い手が高齢化しており、若い世代に日台両国の友好関係が引き継げるか心配されていた。この問題に対処するため、20代30代の若い世代を中心とした日台交流の場を作ることを目的にこの会が生まれた。20名ほどの参加者で始まった交流会は多いときには200人を超える参加者となり、台中市と新北市/桃園市に支部を設立するまでになった。

設立当初、名古屋は東京・大阪のような大都市とは違い、台湾人との交流の場がほとんど無かった。日本人が台湾人と知り合う機会が無いだけでなく、台湾人どうしの繋がりも薄かった。交流会を始めて最初の頃「来日して2年になる台湾人ですが、はじめて台湾人の友人が出来ました」という人もいた。はからずも日台交流のみならず、台湾人コミュニティの形成にも寄与することになった。

大交流会はホテルの部屋を借りて、立食パーティー形式で行う。初めての人どうしが話しかけるきっかけを作るためのゲームや抽選会で会場を盛り上げる。初めは緊張した面持ちの初参加者も、スタッフの趣向に富んだ企画により終わる頃には笑顔に変わっている。

抽選会の景品は中華航空提供の台湾往復無料航空券をはじめ、企業や団体からご寄付いただいている。

このような大交流会を運営するスタッフの多くは大学生だ。日本人学生と台湾人留学生が交流会を作り上げるために一緒に作業することで、大学生間の日台交流が深化する。

現在の「若者」の台湾認識や日台交流にかける想いは、先輩方とは異なる面がある。詳細は別の機会に論じたいが、異なっていて良い面もあれば悪い面もある。しかし時代にあわせた日台交流の形に変化するのは必要だ。変わるべき所と変わってはいけない所を常に意識しなければならない。

この活動をしていると、多くの方に支えられている事を実感する。企業・団体提供の抽選会景品のように目に見えるものはもちろん、目に見えない「想い」もある。厳しい時代においても日台交流を続けてきた先人がいたからこそ、今日の活動があるのだ。

このような「想い」を次世代に繋げるられるよう、筆者は微力ながら全力を尽くしたい。


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日台若手交流会 大忘年会2017