【快挙】中国大使館の住所を「劉暁波プラザ」に 米下院委員会が法案可決
2014.6.26産経新聞
【ワシントン=加納宏幸】米下院歳出委員会は24日、ワシントン市内にある在米中国大使館の前の通りを、獄中で中国人初のノーベル平和賞を受賞した反体制作家の名前にちなみ「劉暁波プラザ」と改称する法案を可決した。天安門事件から25年を迎えたのに合わせ、中国政府による人権弾圧の事実を訴え、民主化を求める狙いがある。
改称は2015会計年度の国務省関連予算法案に盛り込まれた。下院本会議や上院の採択を経て成立すれば、同市内の「インターナショナルプレース」にある中国大使館の住所は「劉暁波プラザ1番」となる見通しだ。
同法案の修正案を提出したフランク・ウルフ下院議員(共和党)は大使館宛ての郵便物に劉氏の名前が記されることが中国政府への圧力となることを期待しており、「通りを改称することで、世界中で人権を保護しようとしている米国が強いメッセージを送ることになる」と主張する。
北京からの報道によると、改称法案の可決について中国外務省の華春瑩報道官は25日の記者会見で「茶番だ」と不快感を示した。