【宮崎正弘の国際ニュース・早読み】次のテロ攻撃の照準は北京か
外交街「三里屯」がクリスマスから新年にかけ特別警戒態勢
北京の外交街として知られる三里屯には外国人相手のバア、レストラン、パブ、深夜族専用のワインバアなどがひしめき合う。巨大ショッピングモールもあちこちにあって、この地区へ行くと中国という感じはない。
まるで外国の景観がある。
この地区には外国の大使館が集中しており、外交界の社交場としても知られる。
12月24日、三里屯は特別警戒態勢にはいった。
要所要所には機関銃で武装した軍が配置され、ソラナという有名なショッピングモールでは予定されていたクリスマスイブのイベントが中止された。
北京の公安当局は最高レベルの警告が出されているとし、学校でも保護者に子供らを「三里屯へ行かせるな」と指導した(サウスチャイナ・モーニングポスト、25日)。
この警戒態勢は新年まで続行される。
北京居住の外国人は夥しいが、米国、英国、フランス、豪州、そしてカナダの五カ国の大使館は居住者に警戒を呼びかけた。この周辺には日本大使館もあるので、日本食レストランやラーメン店もある。
他方、米国でもワシントンの中国大使館は米国内にいる中国人に警戒を呼びかける措置をとった。
こうした動きが示唆することはISメンバーが次の行動目標として、中国のもっとも弱い箇所を狙っているフシが濃厚となったのではないのか。