【報告】熱気あふれる「台湾2・28時局講演会」

【報告】 熱気あふれるスピーチに聞き入った「台湾2・28時局講演会」

      日本李登輝友の会 事務局長 柚原正敬

昨日、本会や台湾独立建国聯盟日本本部など12団体の主催により、東京・文京区民センターにおいて
「台湾2・28時局講演会」が開催された。日曜日の夜にもかかわらず100名ほどが参加し、日台関係の重
要性についてそれぞれ熱弁をふるう登壇者のスピーチに聞き入った。

講演会は日本文化チャンネル桜キャスターの芳賀優子さんの司会の下、主催者を代表して黄文雄・台
湾独立建国聯盟日本本部委員長による開会の挨拶ではじまり、永山英樹・台湾研究フォーラム会長に
よる「尖閣問題の真実」、連根藤・台生報編集長の「台湾建国への道」、多田恵・大学講師の「台湾文化
と国造り」、そして林建良・メルマガ「台湾の声」編集長による「これからの日台関係」の順に進んだ。

講演後は来賓の方々による「特別スピーチ」に移り、梅原克彦・前仙台市長、小礒明・都議会議員、野田
数・都議会議員、宗像隆幸・台湾独立建国聯盟中央委員、川村純彦・川村研究所代表、三宅教雄・元海
上保安大学校校長の6名が、中国による台湾併呑の危険性や東京都と台北市の姉妹提携など、それぞ
れの関心事について短時間ながらご披露いただいた。

ただ、来賓の花田紀凱・月刊「WiLL」編集長は会場に来て熱心に聞いていたが、どうしてもはずせない次
の予定があるとのことで途中退席されたのは残念だった。会場を後にするとき「内容の濃い講演でした」
と印象を語っていた。

それにしても講演者4人、特別スピーチ6人ではどうしても時間が押せ押せになり、三宅氏のスピーチが終
わったのはすでに終了予定の9時を15分もオーバーしていた。しかし、3時間を超える長丁場となったもの
の退席する人はほとんど見られず、最後に柚原正敬・本会事務局長が閉会の挨拶を述べ、盛会裡に終
了した。

ちなみに、講演会の主催と後援は次のとおり。

・主催:怡友会、頑張れ日本!全国行動委員会、高座日台交流の会、在日台湾同郷会、在日台湾婦女会、
台湾独立建国聯盟日本本部、日光日台親善協会、日台交流教育会、日本政策研究センター、日本李
登輝友の会、台湾研究フォーラム、メルマガ「台湾の声」(50音順)
・後援:日本台湾医師連合

本日、台湾新聞がこの講演会の写真(本会提供)を付し、講演内容をネット版の「台湾新聞最新ブログ」に
掲載した。下記にご紹介したい。本通信転載に当たっては、読みやすさを考慮し適宜改行したことをお断り
する。

■ 台湾新聞最新ブログ
http://taiwannp.mita.minato.tokyo.jp/article.php?story=20110228032543695

—————————————————————————————-
● 台湾2・28時局講演会-馬英九政権下の台湾建国と日台関係
【台湾新聞:2011年2月28日 台湾新聞最新ブログ】

台湾の228事件の風化を憂える有志が、2011年の2月28日を翌日に控えた27日、東京・文京区内において
「台湾2・28時局講演会」を開催。228事件や台湾問題に関心の深い日本人や在日台湾人など約100人が参
加した。この会は台湾独立建国聯盟日本本部や日本李登輝友の会など12団体の共催による。講演者は日
台双方から元市長、都議会議員、軍事研究者、元海上保安大学校長なども含め6人。まず主催者を代表し
て黄文雄・台湾独立建国聯盟日本本部委員長が講演。228事件が台湾人に残した記憶だけではなく「中国
人とは何か」という問いもまた重要であることを提起した。

台湾研究フォーラム会長の永山英樹氏は尖閣列島問題について、台湾もまた同諸島の領有を主張している
と語ったが、台湾の主張には一切根拠がないと述べ、台湾は日本とともに中国の東シナ海における覇権行動
に歯止めをかけるべきだと語った。

長年、米国の台湾関係法を研究している台生報編集長の連根藤氏は、米国の台湾関係法で最も注目すべ
きは台湾住民を「ピープル」と呼んでいることだ、と述べた。この表現は台湾人はいつでも国家を作ってよいと
いう許可を米国が出しているという意味だとのこと。

日本で数少ない台湾語研究者の多田恵氏は、台湾ではすべての権限の源である人民が選出した大統領が
新憲法を制定することで国家は独立することとなるので、台湾はことさら独立を口にする必要はない、と語っ
た。また、昨年、日本でも公開された映画「モンガに散る」を例に挙げ、映画の舞台となった場所「モンガ」など
という地名はないことを指摘。日本人や台湾の外省人の台湾についての無知の表れだと語り、より一層台湾
への認識を深めるべき、と語った。

メールマガジン「台湾の声」編集長の林建良氏は「これからの日台関係」をテーマに、台湾人の親日感情がい
かに強いかについてのアンケート調査を紹介。また、映画「海角七号」と「1895」の監督が共に戦後世代である
と指摘。台湾人は今も昔も日本を公正に評価している、と語った。また、台湾は蒋介石政権も蒋経國政権も親
日政策をとり続け、馬英九政権が初めての反日政権との認識を語った。加えて、台湾と日本は限りなく一国に
近い存在であり、賢い台湾人なら台湾を日本に近づけるべきで、日台は人的往来を自由にし、通貨も共通にす
べきと主張した。

(資料提供:日本李登輝友の会/台湾新聞編集)
——————————————————————————————

●「2011台湾・桜植樹式とお花見ツアー」申し込みフォーム 3月12日(土)〜15日(火)
http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0085.reg

●青年部メンバーを募集中!
青年部では一緒に活動してくれるメンバーを募集しています。本会会員で、年齢は40歳くらいまでなら、誰で
も可。下記の日本李登輝友の会事務局まで、「青年部入部希望」と標記し、お名前、住所、電話番号、メール
アドレス、年齢を記してお申し込みください。

●お近くの図書館にリクエストを!
本通信で紹介する台湾関連図書を図書館でより多くの方に読んでいただくために、お近くの図書館にリクエ
ストをお願いします。

**********************************************

日本李登輝友の会会員や台湾問題に携わる方に、日台関係を促進するイベント情報、台湾関連ニュースや
論考などをお伝えします。メルマガの内容とできるだけ重複しないようご紹介していますが、重ねてお伝えする
場合もありますことをご了承ください。

●ご意見・ご感想などはこちらにお寄せ下さい ⇒ E-mail:info@ritouki.jp

■台湾観光のご用命は共栄ツアーズへ ⇒ 
http://kyouei.shop26.makeshop.jp/shopbrand/002/O/