【在日台湾人団体】報道各社へお願い−台湾人観光客を中国人観光客扱いする間違った報道

報道各社へお願い

台湾人観光客を中国人観光客扱いする間違った報道

 旧正月の連休を利用して来日する観光客のニュースを各報道メディアが取り扱っていますが、一つ、わたし達台湾人から申し上げたいことがあります。

 報道でよく見られるのは、「中国人観光客」のくくりのなかで、北京からの客、上海からの客、と同列に台湾からの客を取り扱うケースです。

 わたしたち台湾人は中国人ではありません。歴史的にも国際法的にも、台湾は中国の一部ではありません。

 日本は台湾人が一番好きな国です。その日本のメディアが台湾人を中国人の一部として扱うことは、本当に残念で悲しいことです。

 このような報道により、多くの日本人が台湾は中国の一部だと誤解するようになりました。是非、間違った報道をやめてほしいのです。

 中国に「尖閣は中国の固有の領土」と宣伝され困惑していることを思い浮かべて下されば、台湾人の哀しい情けない気持ちを理解していただけるのではないでしょうか? インタビューに答えて「台湾から来た」と答えたら、放送では「中国人」扱いされたと知って、本当に怒って帰った人もいます。

 ちなみに、トランプ大統領が見直すと言って注目をあびた「一つの中国」政策のことですが、1972年当時もアメリカは「一つの中国」を認めてはいません。中国がそう主張していることを認識する(acknowledgeする)と言ったのです。日本政府も日中共同声明で「中華人民共和国政府の立場を十分理解し尊重」するとし、中国の主張を認めていません。これは公式な見解です。

 その後、台湾は独裁政権を排除し、御存知のように民主主義国家に生まれ変わり、今や「台湾人」という誇りを持っています。

 日本の報道が無神経に台湾を中国の一部と考え、台湾人を中国人と同じと考えているとしたら、それは残念ながら、正確ではありません。中国政府の一方的な台湾併呑の野望に加担するような姿勢は是非、是正して下さいますようお願い致します。

 優秀な日本の報道関係の方なら、何も難しい事ではないと思います。韓国人を北朝鮮人民と同列に扱うことはないのではありませんか? それと同じ程度の配慮をお願いしたいのです。

 どうか、わたしたち台湾人の願いを聞いて頂けますようお願い致します。

 2017年2月1日
        
 在日台湾同郷会、在日台湾婦女会、日本台湾医師連合、怡友会、
 台湾独立建国聯盟日本本部、美麗島交流会、日本台湾語言文化協会、
 日本台医人協会

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2017.2.13 09:00


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