【国民投票を】民進党:ECFA存廃は民意が決定
台湾の声
8月17日に台湾立法院(国会)で台湾と中国の自由貿易化を進める両岸経済協
力枠組協定(ECFA)の審査が行われた。与党の中国国民党は野党に条文ごとの発
言は認めたものの、野党の民主進歩党(民進党)が提案する「逐条表決」の動議
を却下し、「一括表決」を強行し、与党の賛成多数でECFAが承認された。民進党
は「一括表決」の投票をボイコットした。
民進党の蔡英文主席は、台湾国民の意向を無視した国民党の強行採決に遺憾を
表明し、「ECFAによって台湾の貧富の格差が広がる」との懸念を示した。蔡主席
は、今後民進党が政権を取り戻したときのECFAの対応について、ECFAの存廃は経
済状況と民意を見ながら、民主的な手続きを経てECFAの存廃を問う国民投票の実
施を決めるとの考えを示した。