【ニュース】ECFAの国会審議から逃げる馬英九政権

【ニュース】ECFAの国会審議から逃げる馬英九政権

          「台湾の声」

 6月29日に台湾と中国が調印した両岸経済協力枠組協定(ECFA)に関して、台
湾の馬英九政権はECFA調印後、立法院(国会)の十分な審議と監督を経て初めて
発効するとの方針を示していた。

 ところが馬総統は調印後に、ECFAは国会審議において「条約」に準じて処理す
ることからECFA自体の可否を問うことしかできず、条文の「修正」はできないと
主張し、条文ごとの審査を拒否しようとしている。立法院は与党・中国国民党が
多数を占めているため、可否を問うだけの国会審議は形式的なものに過ぎず、最
終的には国民党の賛成多数で可決となる。

 野党・民主進歩党の蔡英文主席は、馬総統がECFAを(国と国の)「条約」に準
じて扱うことを歓迎するとしたうえで、馬政権がこのような一括採決方式で国会
の監督から逃れることは許されないと批判し、過去にも外国との協定で条文ごと
の審議を行った前例があることからも、条文ごとの審議と採決に応じるよう強く
求めている。


投稿日

カテゴリー:

投稿者: