【ニュース】ECFAは馬総統支持率アップにつながらず
「台湾の声」
台湾の「遠見」が8月20日に発表した世論調査によると、台湾と中国の自由貿
易化を進める「両岸経済協力枠組協定」(ECFA)を6月末に調印し、8月上旬に
台湾国会(立法院)で形式的な審査を行い通過した後の馬英九総統の支持率(満
足度)は31%と低迷し、不支持(不満足)が57%と大幅に上回っていることがわ
かった。
台湾紙「自由時報」によると、馬派ではない国民党陣営の話から、このような
(支持率が上昇しない)結果は意外ではなく、政府はECFAの経済的プラス面ばか
り宣伝しているが、台湾国民がそのプラス面を体感していないからだとし、台湾
で受注し、中国で生産する産業モデルでは、台湾の雇用機会は増えず、今後中国
進出している一部の企業だけが儲け、貧富の差が拡大する「経済的利益は見える
が、自分のところには恩恵が流れてこない」という懸念が反感を買っているので
はと分析している。