【ECFA公投再却下】李登輝元総統「民主が失われた」
「台湾の声」
台湾団結連盟(台連)が提案していた「両岸経済協力枠組協定」(ECFA)の可
否を問う国民投票(公投)案に対し、行政院公民投票審議審査会(公審会)は2
対10で同案を却下した。
同案の主文は「あなたは政府が中国と両岸経済協力枠組協定(ECFA)を締結す
ることに同意しますか?
同意しませんか?」という内容で、6月3日に行政院公審会が却下したため、6
月29日に台湾と中国がECFAに調印後、再び同じ主文で理由書を新しくして提案し
ていた。
公審会の今回の却下理由は「手続性の国民投票か、実質性の国民投票か矛盾し
ている」、「公投法の規定にある『重大政策の複決(国民公決)』に合致しない
」などとしている。
この決定に対し、李登輝元総統は「ECFAは台湾の運命に重大な影響をあたえる
のに、国民投票案が通過しなかった。私が12年間の総統の任期中に培った民主主
義はもはや完全に失われた」と馬英九政権を強く批判した。