【台湾政局】宋楚瑜氏が総統選挙に出馬を表明
台湾の声
親民党の宋楚瑜主席は9月20日、総統選挙の届け出を行い、総統選挙出馬に必要な署名集めを始めた。台湾総統選挙の規定によると、単独で総統選挙に出馬するには、45日間で前回の立法委員(国会議員)選挙の有権者数の1.5%の署名を集める必要があり、11月5日までに25万7695人ぶんの署名を集めなければならない。
宋楚瑜氏はコンビを組む副総統候補に台湾大学公衆衛生学院名誉教授の林瑞雄氏を指名した。李登輝総統時代に台湾省長を務めた経歴を持つ宋楚瑜氏は、馬英九総統と野党・民主進歩党(民進党)のいずれにも不満を持つ有権者から一定の支持があり、第三勢力として支持層の拡大を狙う。
9月21日に「遠見」が発表した世論調査によると、馬英九(国民党)と蔡英文(民進党)の直接対決の場合は、馬39.2%、蔡38.3%で馬氏が若干リードしているが、宋楚瑜(親民党)が加わった場合は、蔡36.0%、馬35.8%、宋10.0%で、蔡氏がわずかに馬氏を上回った。