【チェコ訪台団】一大旋風を巻き起こした

【チェコ訪台団】一大旋風を巻き起こした

フジブ・プラハ市長「私は台北人」

フジブ・プラハ市長は9月4日午前、外交部が主催した共同記者会見に出席し、記者からの質問に答えた。

【質疑応答抜粋】
Q:ビストルチル上院議長が立法院での演説で「私は台湾人」と宣言したが、市長も同じ宣言をしようと思うか。
A:私は台北市民であり、それは宣言するというよりも事実そうなのである。前回訪台時に台北市栄誉市民の称号を授与された。

Q:チェコ訪台団に中国が脅迫めいた反対発言を行っているが、中国の対チェコ投資に影響はないのか。
A:中国は2013年と2014年にチェコに対して大規模な投資計画を約束したが、そのほとんどは実現されていないし、また技術転移と投資における相互利益は何もない。ウイルス感染の影響によって中国経済が下降気味になった今は、当分これらの投資が実現する見込みはないだろう。チェコの経済学者の分析によれば、中国が行うと約束した対チェコ投資計画で生じる利益は全く高く見積もりすぎだと指摘している。チェコのGDPに対する中国の影響は1%にも満たず、外資投資における比率も0.42%に満たない。チェコの対中投資も1.5%しかなく、2017年以降は下降し続けている。こうした実際のデータから見て、中国がチェコの経済に与える影響はほとんどないことが分かる。

A:チェコは自国独自の一つの中国政策をどのように説明するのか。
B:チェコにあるのは一つの中国政策であって原則ではない。政策には柔軟性があり、一つの中国政策のもとにチェコは独自の解釈をもつ権利があるし、誰と会うかは自分で決める。

A:今回の訪台により市長自身は中国の圧力を受けているか。
B:出発間際に訪台団に参加することを公表したから、まだ何も圧力を受けているとは感じていない。だが、かつてプラハ市が北京市との姉妹都市提携を解除した際にはいろいろと小さな問題に遭遇した。そもそも北京市との姉妹都市提携は、チェコの親中派の政治家とメディアが経済的な理由により発起して決めたものだった。提携を解除したため、中国はもともと決まっていたプラハ交響楽団の中国公演ツアーを中止にした。

A:王毅中国外相が外遊先のヨーロッパで繰り広げたチェコへの恫喝をどう思うか。
B:絶対に受け入れられない。ヨーロッパのほかの国々の指導者は自分が言われたことのように受け取っている。スロバキア大統領、ドイツ外相など。今回の訪台はプラハ各地区やチェコ議会の支持を受けたという意味だけではない。台湾を支持するというパワーがヨーロッパのほかの国々を啓発するという意味もある。

【補足】

★「総統府で台北市の交響楽団の演奏に迎えられた時、プラハ交響楽団の中国公演が中止させられたことを思って感無量だった。当時、楽団メンバーはみな勇敢に中国共産党の脅しに立ち向かい、自分が信じる価値を決して経済利益のために犠牲にしなかった」と述べ、訪問団に参加しているプラハ交響楽団総ディレクターのKateřina
Kalistová氏を紹介した。同氏は2021年10月に台湾公演ツアーを行うことになったと発表した。

★今回の訪台で多くの経済・文化交流計画が決定したとして、その中で中華航空のプラハ・台北直行便の運行や台北市動物園からミミセンザンコウの貸与について言及した。(市長は子供のころからのミミセンザンコウの大ファンだとの報道あり)ミミセンザンコウの運搬についてはスピードよりも安全第一を重視してほしいと述べた。

★また、2021年に開催が決定したチェコの画家アルフォンス・ミュシャ特別展にはこれまでに台湾で展示されていない作品50点を含む250点以上の作品を展示する特別なものになると述べた。2011年に台湾で開催された特別展では28万人が来場したが、来年はさらに成功すると信じていると述べた。

★チェコが台湾に学ぶべきものはフレンドリーな点だと多くの人々に伝えている。


台湾の声

バックナンバー
http://ritouki-aichi.com/category/vot

登録/解除
http://taiwannokoe.com/register.html

Facebook
https://www.facebook.com/taiwannokoe

Twitter
https://twitter.com/taiwannokoe

YouTube『Taiwan Voice』藤井厳喜 x 林建良 
※ぜひチャンネル登録をお願いいたします
https://www.youtube.com/channel/UCTzfqkSSN_86JN2yidU2lhQ

※この記事はメルマガ「台湾の声」のバックナンバーです。
講読ご希望の方は下からお願いします。


投稿日

カテゴリー:

投稿者: