今、中国では少数民族、特にウイグル人が、突然、強制収容所に収監されるという事件が相次いでいます。特に中国北西部の新疆ウイグル自治区では、100万人に及ぶウイグル人やカザフ人が強制収容所に入れられ、そこでは強制的な「教育」や拷問が行われていると報告されています。
同自治区で弾圧が強化されたのは、昨年3月、「脱過激化条例」なるものが制定されたことが契機でした。
宗教的あるいは文化的な表現が公私の場を問わずに「過激主義」と見なされ、「普通でない」あごひげを生やす、ベールやヘッドスカーフを着用する、イスラム教やウイグルに関する本や記事を所持する、定期的な祈り、断食、禁酒などが、摘発の対象となっています。
今年の10月16日、同自治区の人民政府主席は、この収容所について「無料の職業訓練所だ」とコメント。しかし数多の証拠は、これが強制収容所であることを示しています。
今回、収容所から奇跡の生還を果たした、オムルベク・アリさんを迎え、経験談をお伺いします。オムルベクさんは、新疆ウイグル自治区にある両親宅に滞在中、突然現れた警察官に連行されました。
カザフスタン国籍を持つオムルベクさんは、カザフスタンの外交官たちの働きかけにより8カ月後に出所しましたが、その時には体重が40kgも減っていたと言います。
今、中国で何が起きているのか?
生の声をお伝えします。
※以下のウェブサイトもご参照ください。
【スピーカー:オムルベク・アリさん】
1976年、新疆ウイグル自治区生まれ。現段階でウイグルの収容所を体験した、数少ない生還者の一人。
カザフ人とウイグル人の両親の間に生まれ、カザフ国籍を持つ。多言語に通じることから、カザフスタンの旅行会社に勤務していた。
新疆東部ピチャンにある両親宅に突然現れた警察官に黒い布を頭にかぶせられて身柄を拘束され、どこかへ連行された。その際指紋や血液も採取され、警察の「仕分け」の結果、危険分子として「カラマイ市技術研修センター」の名の看板が掛かる収容所に送られた。カザフスタン外交官たちの働き掛けで、8カ月後にようやく「一切の訴えを起こさない」ことを条件に釈放されたが、収容所内の環境は劣悪で出所したときには体重が40キロも減少。帰国と同時に入院した。
【東京】
日時:2018年11月23日(金・祝)18:00-21:00
場所:明治大学駿河台キャンパス リバティタワー1093教室
東京都千代田区神田駿河台1-1
https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
スピーカー:オムルベク・アリさん、水谷尚子さん(明治大学講師)
参加費:無料、参加申し込みはアムネスティ・インターナショナル日本まで(下記参照)
主催:明治大学現代中国研究所、アムネスティ・インターナショナル日本
【大阪】
日時:2018年11月26日(月)19:00-21:00
場所:大阪市立総合生涯学習センター 第二研修室
大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5階
https://osakademanabu.com/umeda/access
スピーカー:オムルベク・アリさん、水谷尚子さん(明治大学講師)
参加費:無料
主催:アムネスティ・インターナショナル日本
共催:神戸大学経済学部梶谷懐研究室
協力:ヒューマンライツ・ナウ
【お問い合わせ】
東京会場、大阪会場、いずれも
アムネスティ・インターナショナル日本 東京事務所
電話:03-3518-6777
E-mail:camp@amnesty.or.jp
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