李登輝前総統の肝煎りで1997年(平成8年)に作成された台湾の中学生用教科書『認識台
湾』には、日本統治時代の記述に日本人が2人だけ記載されていました。一人は烏山頭ダム
を造った八田與一で、もう一人が第4代台湾総督をつとめた児玉源太郎です。
今年は児玉源太郎が明治39年(1906年)7月23日に亡くなって丁度100年となる節目の年
に当たります。
周知のように、出身地である山口県と江の島に児玉神社は建立されています。江の島の
児玉神社は、児玉源太郎がその風光を愛でられたところとのことで、山口の児玉神社より5
年早い大正7年のご創建です。
このご創建に際して、多くの台湾の人々の奉賛があり、それは予算の9割にも達し、児
玉源太郎がいかに台湾の人々に慕われていたかを示すエピソードとして、今に伝えられて
います。
児玉神社の社殿や神楽殿は台湾の阿里山檜で造られ、神楽殿の前にある狛犬もまた台湾
・台北の観音山から切り出した観音石を用いて台湾の名工が製作したもので、昭和5年11月
に第13代台湾総督の石塚栄蔵が奉献しています。
このように、児玉神社が台湾とご縁が深い神社であることは台湾の人々も知るところで
すので、観光で来た際に参拝していますし、台湾からの留学生なども参拝しているという
話をよく聞きます。大東亜戦争も末期のころ、神奈川の高座海軍工廠で戦闘機生産に従事
していた台湾少年工たちも、休みの日にはよく江の島に遊びに行っていて、児玉神社に参
拝していたようです。
台湾とゆかり深いこの江の島の児玉神社が来る7月23日(日)、午後1時より例大祭を斎
行いたします。この例大祭では、李登輝前総統が「児玉神社」と揮毫された扁額の除幕式
も行われます。
例大祭には、本会の小田村四郎会長はじめ柚原正敬事務局長、石川公弘・神奈川李登輝
友の会支部長や支部役員などの方々も参列いたします。どなたでも参列できますので、こ
の節目の年の例大祭参列をお勧めします。
例大祭は午後4時頃には終りますが、その後に懇親の場として直会(なおらい)の席を
設けていて、参列される方はこちらにもご出席いただければとの児玉神社様からのご要望
です。
尚、ご参列の方は玉串料のご奉納をお願いいたします。詳しくは児玉神社あるいは本会
事務局までお問い合わせください。
■日 時 7月23日(日)午後1時〜4時
■会 場 児玉神社(藤沢市江ノ島1-4-3 TEL:0466-22-2410)
【交通】小田急:片瀬江ノ島駅 江ノ電:江ノ島駅 モノレール:湘南江の島駅
徒歩20分→ 江ノ島神社の階段手前を左折