拓殖大学前総長で本会会長をつとめる渡辺利夫氏(拓殖大学学事顧問)を理事長とするこの日米台関係研究所が来る12月2日、初の対外公演として「台湾有事と日本の対応」というとても興味深いシンポジウムを開催する。
本年10月下旬に実施した本会の「役員・支部長訪台団」において陳菊・総統府秘書長(官房長官に相当)を訪問した折、冒頭の挨拶で突然「日米台関係研究所」の設立に言及し「日台関係に資するところが大きく感謝したい」と述べ、常務理事の辻井正房団長代理はじめ参加者は、まさか陳菊秘書長が日米台関係研究所のことをすでに知っていたことに驚かされたが、台湾側の期待も高いことを知った。
日米台関係研究所の設立はそもそも李登輝元総統のご助言に端を発するという、日本李登輝友の会を母体とするシンクタンクだ。台湾有事は、日本にとっても、米国にとっても揺るがせにできない国益に関わる問題だ。安全保障問題や台湾問題のエキスパートをそろえる日米台関係研究所はどのような切口を提示できるのか。安全保障における日米台の関係強化策としてどのような具体策を提示するのか。
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急成長した経済力を背景に軍事大国となった中国の習近平政権は、「中華民族の偉大な復興」を目指し、米国と肩を並べる海洋強国を建設するため、新たに国産空母建造を進める等、外洋への進出を図っている。中国はまた、昨年10月の中国共産党大会において「祖国統一の完成」を宣言し、いよいよ台湾統一に向けた攻勢も強化し始めている。
地域覇権の確立を目指す中国にとって、外洋への展開を扼する戦略的要所に位置している台湾の併呑は、国家の威信を懸けた命題であり、そのためには武力行使も辞さないとして周辺に強大な兵力を配備し、展開している。また国際機関への加盟を阻止し、国交を結ぶ国に圧力をかけて断交させるなど、台湾への圧力を露骨なまでに強めている。
すでに中国は2020年までに台湾を侵攻する準備を整え、早ければ3年後に中台戦争が勃発する可能性があると指摘する専門家も現れている中、いわゆる「台湾有事」に際し、日本はいかなる対応ができるのか。その場合の米国との共同はいかにすべきか。
一般社団法人日米台関係研究所の発足に当たり、日米台の三者が安全保障上の関係強化を進めることの重要性を訴え、中国の外洋への覇権的進出の危機に警鐘を鳴らす。
*使用言語:日本語*シンポジウム:無料(締切:12月1日)*懇親会:8,000円(締切:11月28日。当日、受付にてお支払い下さい)
記
・日 時:2018年12月2日(日) 15時30分〜[受付開始:15時]
・会 場:アルカディア市ヶ谷 5階 大雪
東京都千代田区九段北4-2-25 TEL:03-3261-9921 【交通】 JR・地下鉄 市ヶ谷駅 徒歩3分 http://www.arcadia-jp.org/access.htm
第1部:シンポジウム 15:30〜18:00
司会:梅原克彦(台湾・中信金融管理学院教授、前国際教養大学教授)
許 世楷(元台北駐日経済文化代表処代表) 金田 秀昭(岡崎研究所理事、元海上自衛隊護衛艦隊司令官) 浅野 和生(平成国際大学教授)
【コメンテーター】 渡辺 利夫(拓殖大学前総長、日米台関係研究所理事長) ジェームス・E・アワー(米国・ヴァンダービルト大学名誉教授) 川村 純彦(川村研究所代表) ウォレス・グレグソン(米国・元国防次官補) 林 建良(台湾の声編集長) 柚原 正敬(日本李登輝友の会事務局長)
第2部:懇親会 18:10〜20:00 アルカディア市ヶ谷 5階 穂高
・参 加 費:シンポジウム=無料 懇親会=8,000円
・お申込み:メールまたはFAXにて、1)ご氏名(フリガナ)、2)電話、3)メールアドレ ス、4)シンポジウムの出欠、5)懇親会の出欠を書き添えてお申し込みください。
E-mail:just.japan2018@gmail.com FAX:03-3868-2101
・申込締切:懇親会は11月28日(水)、シンポジウムは12月1日(土)までとします。
・主催・お問い合せ: 一般社団法人 日米台関係研究所 [理事長:渡辺利夫] 〒113-0033 東京都文京区本郷2丁目36番9号 TEL: 03-3868-2422 FAX: 03-3868-2101 E-mail:just.japan2018@gmail.com
12月2日開催:シンポジウム「台湾有事と日本の対応」お申し込み*懇親会の締切:11月28日(水)*シンポジウムの締切:12月1日(土)
・ご氏名(フリガナ):・電話:・E-mail:・シンポジウム:出席・欠席 ((いずれかに○をつけて下さい)・懇親会:出席・欠席 ((いずれかに○をつけて下さい)