2月5日、安全保障シンポジウム「中国の脅威と日本の対応」

森本敏、黄昭堂、佐藤守、亀井浩太郎、山内敏秀の5氏が登壇

 昨年3月の台湾の総統選挙は、独立派と統一派が対決した歴史的な選挙でした。
独立派の陳水扁総統(民主進歩党)の再選で台湾は救われましたが、統一派の連
戦候補(中国国民党)が当選していたら、台湾は第二の香港化へ向かう危険性が
ありました。
 もし、台湾が中国の支配下に置かれることになったら、台湾海峡はもちろん、
バシー海峡も中国に押さえられることになり、すでに中国が国内法で自国の領海
と定めている南シナ海は、実質的にも中国の領海になってしまいます。そうなる
と、南シナ海に面した東南アジア諸国は中国への従属を強いられることになり、
中東に至る生命線のシーレーンを押さえられた日本も、中国への屈服を迫られる
ことになります。日本と台湾は運命共同体であるというのは、けっして誇張した
表現ではないのです。
 この中国の脅威に対して、日本と台湾はどのように協力して立ち向かうか、今
回のシンポジウムは、日本政策研究センター(伊藤哲夫所長)とアジア安保フォ
ーラムの共催であり、台湾安保協会の黄昭堂理事長(台湾独立建国聯盟主席)も
基調講演を行います。どうぞ、御参加下さい。御友人なども歓迎致します。

                 アジア安保フォーラム幹事 宗 像 隆 幸


 中国原潜の領海侵犯、調査船の経済水域への不法侵入。中国の脅威が顕在化す
る中で、台湾はどうなるのか。また、日本はどう対応するのか。
 安全保障の専門家である森本敏氏、台湾総統府国策顧問の黄昭堂氏が「中国の
脅威」の現実とその捉え方を語る。また、陸海空自衛隊の実戦部隊の指揮官を歴
任した三氏による討論では、「中国の脅威」に対して自衛隊が具体的に何ができ
るのか、またできないのかを明らかにする。

【第1部】講演 中国の脅威をどう捉えるか 
        森本  敏(拓殖大学教授)
【第2部】講演 台湾は中国の脅威とどう向き合うか 
        黄  昭堂(台湾総統府国策顧問)
【第3部】討論 「南西脅威論」と自衛隊の対応
     佐藤  守(元航空自衛隊南西航空混成団司令)
     亀井浩太郎(元陸上自衛隊幹部学校研究部長)
     山内 敏秀(前防衛大学校教授・元潜水艦艦長)

■日 時/平成17年2月5日(土)午後1時〜5時
■会 場/弘済会館(東京・四谷)
      東京都千代田区麹町5-1 (電話 03-5276-0333)
■交 通/JR「四谷」駅、地下鉄丸の内線・南北線「四谷」駅、有楽町線「麹
     町」駅から徒歩5分
■参加費/2000円
■主 催/日本政策研究センター アジア安保フォーラム
■申 込/事前予約制
     ご参加には、事前の予約が必要です。
     お申込み・お問合せは、こちらの専用アドレスまで。
     E-mail 0205sympo@seisaku-center.net
     氏名(ふりがなも)・住所・電話番号を必ずご明記ください。