馬英九・国民党主席が横領罪で起訴! 主席を辞任し総統選出馬を表明

国民党は立候補規定を「有罪判決が出たら出馬できない」と急遽変更

国民党の馬主席、汚職罪で起訴されるも総統選出馬表明

【2月14日 読売新聞】

 【台北=石井利尚】台湾の検察当局は13日、来春の総統選の最有力候補とされてきた最
大野党・国民党の馬英九主席(56)が、台北市長在職時に市長経費の一部を私的に流用し
たとして、横領罪で起訴した。

 馬氏は、記者会見で「潔白」を主張して、党主席辞任の意向とともに、総統選出馬を初
めて表明した。

 国民党は、清廉の印象が強かった馬氏のもとで、陳水扁総統周辺の汚職を追及して政権
奪回を目指してきただけに打撃は大きく、総統選の行方は混沌としてきた。

 起訴状によると、馬氏は、市長在任中の1998年から2006年まで、市長経費の一部で、接
待や見舞金など公務に充てる毎月34万台湾ドル(1台湾ドルは約3・7円)の「特別支出
費」のうち、約1117万台湾ドルを公務以外に流用した。

 これに対して、馬氏は「身の潔白を証明したい」と述べ、裁判で徹底的に争う姿勢を示
した。国民党は13日夜、緊急幹部会議を開き、これまで「起訴されたら出馬できない」と
していた立候補規定を「有罪判決が出たら出馬できない」に急きょ変更。馬氏の出馬に道
を開いた。また、党主席慰留に努めることも決めた。

 次期総統選の候補のうち、馬氏は、若者や女性を中心に世論の高い支持を集めてきた。
党があわてて規定を変えたのも、「馬氏でなければ勝てない」との危機感があるためで、
起訴後のテレビ局の緊急世論調査でも、馬氏出馬を支持する声が多数を占めた。

 だが、被告としての出馬は与党の攻撃材料となり、05年の党主席選で馬氏に敗れた台湾
本土派の王金平・立法院長(国会議長)(65)や連戦前主席(70)を推す声が上がりそう
で、候補者調整は難航が予想される。

 昨年11月、陳総統の呉淑珍夫人が総統府機密費の不正使用などの罪で起訴され、民進党
は窮地に立たされていた。同党側が、対抗策として馬氏の「疑惑」を検察に告発していた
もので、司法を巻き込んだ与野党間の政争の様相も見せている。


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