副院長は林錫耀氏(元民進党秘書長)から、台湾大学経済系教授や金融監督管理委員会主任委員、台湾證券交易所董事長などを歴任してきた施俊吉氏に替わった。施氏は政党に所属していない無党籍の経済専門家だ。
秘書長は陳美伶氏(元台南市政府秘書長)から卓榮泰氏になった。卓氏は陳水扁総統時代にも秘書長をつとめている。前秘書長の陳美伶氏は頼内閣では新たに国家発展委員会主任委員に就いた。
金融監督管理委員会主任委員は李瑞倉氏(元財政部次長)から顧立雄氏となったが、顧氏は前の林全・内閣では不当党産処理委員会の主任委員を務めていた。
つまり、前秘書長の陳美伶氏と不当党産処理委員会主任委員の顧立雄氏は横滑りとなる配置換えなので、頼清徳院長は側近の副院長と秘書長の2名のみを入れ替えたことになる。
—————————————————————————————–頼清徳内閣発足、閣僚ほぼ留任【台湾国際放送:2017年9月8日】
頼清徳氏が行政院長を務める新内閣が発足した。頼清徳・新任行政院長は8日午前9時、閣僚を率いて総統府で宣誓を行った。蔡英文・総統はこれに立会った。その後、陳建仁・副総統立会いの下で引継ぎが行われて、頼清徳・内閣が正式に発足した。
総統府での宣誓式典後、行政院は11時に新旧の閣僚の引継ぎが行われた。この模様はインターネットで生中継された。引継ぎ終了後、頼・行政院長は就任後初の閣議を開いた。頼清徳・行政院長は、台湾南部・台南市の市長から任期を残して転任。また、内閣の顔ぶれは行政院副院長、国家発展委員会主任委員、金融監督管理委員会主任委員、行政院秘書長を除いて留任。
行政院の徐国勇・報道官は、初めての閣議では前例に倣い、来年度の中央政府総予算案及び2018年から2019年度にかけての中央政府の流域総合治水計画第3期特別予算案を撤回したと説明した。