韓國瑜氏のこの発言はアウトだろう。参謀総長ら8人が犠牲になった軍用ヘリコプターの墜落事故について、韓氏は「国運に恵まれていない」「台湾は邪気にとりつかれたのか」などと発言したという。
これまで選挙に中立を保ってきた国防部も「殉職者に対する冒涜(ぼうとく)だ」と非難したそうだ。中央通信社の記事をご紹介したい。
これまで巧みな弁舌で人々を惹きつけてきた中国国民党の総統候補の韓國瑜氏だが、上手の手から水が漏れるとはこのことだ。選挙結果の帰趨をも決めかねない舌禍だろう。
—————————————————————————————–軍ヘリ墜落「国運恵まれず」国民党・韓氏発言に国防部「深い遺憾」【中央通信社:2020年1月6日】http://japan.cna.com.tw/news/apol/202001060001.aspx
(台北中央社)最大野党・国民党の総統候補、韓国瑜高雄市長が11日投開票の総統選を前にした5日、北部・桃園市で開いた決起集会で、参謀総長ら8人が犠牲になった軍用ヘリコプターの墜落事故に絡み「国運に恵まれていない」「台湾は邪気にとりつかれたのか」などと発言した。これについて国防部(国防省)は同日、報道資料で「深い遺憾」の意を表明した。
同部は、国軍はこれまで行政における中立を保ってきたとした上で、「選挙で国軍を利用することは絶対にやめてもらいたい」と強調。韓氏の発言は殉職者に対する冒涜(ぼうとく)だと指摘した。
(編集:楊千慧)