するため4日、高雄市の陳菊市長をはじめ、雲林県の蘇治芬県知事、嘉義県の張花冠知事、
台南市の顔純左副市長ら一行が来日した。
昨日、東京・港区内のホテルで「東日本大震災・被災地へ農産物で台日に愛の絆を─台
湾 高雄市・雲林県・嘉義県・台南市 政府 東日本大震災 被災地支援 出発セレモニ
ー」が開催された。
陳菊市長は「同じ被災地として、東北の被災者を応援したい」と、計100万台湾ドル(約
280万円)分の果物を被災地の小学生に贈呈する。
第1弾のバナナは宮城県東宮城野小に疎開している荒浜小に贈呈し、今月中に宮城県内
の複数の小学校で計1.5トンを配る予定で、セレモニー後にバナナを満載した4トントラッ
クが仙台に向けて出発した。また、5月にはライチを贈る予定だという。
陳市長はセレモニーにおいて、この機会にナツメやドラゴンフルーツなどの新規輸出を
目指したいと表明した。
なお、このセレモニーには、映画「海角七号」で主演女優をつとめ、それ以後も台湾で
活躍する女優の田中千絵さんも特別ゲストとして参加し、下記のように挨拶した。
≪台湾は第二の故郷です。昨年の台湾のテレビのチャリティ番組での13億台湾ドルの義捐
金に続き、中南部からフルーツを東北の小学校に届けていただけることに感謝します。
「海角七号 君想う、国境の南」を撮影した時、南台湾の人々の温かさにふれました。
長い友好関係の為には手を差し伸べあう、助けあう思いやりの心が大事です。今後も台湾
日本がそのような関係でいられることを望みます。≫(3月5日「共同通信」)
なお、陳菊・高雄市長らは帰国日の3月9日、橋本徹・大阪市長と会談する予定となって
いる。
台湾の首長ら 仙台の子どもたちにバナナなど贈る
【TOKYO MX NEWS:2012年3月5日】
http://www.mxtv.co.jp/mxnews/news/201203057.html
東日本大震災から間もなく1年になるのを前に、被災地の子どもたちへ台湾から特産の果
物が贈られることになり、きょう贈呈式が行われました。
港区で行われた贈呈式には台湾南部の高雄市や雲林県などからそれぞれの首長が出席し
ました。今回、仙台の小学校へ贈られるのはバナナやライチなど7.5トンです。台湾の南部
はバナナやパパイヤ、ライチなどの主要な産地ですが、2009年の台風8号による水害で大き
な被害を受けました。その時支援を受けた日本にお返しをしたいと、これまでも仙台の小
学生を台湾に招いたり義援金を送るなどしてきましたが、今回、台湾南部の4つの市や県が
一緒に日本への支援を行うことにしました。
高雄市の陳市長は「水害の被害から復興した地域で栽培された果物を持ってきました。
一緒に頑張りましょう」とあいさつし、仙台市の関係者に目録を贈呈しました。これに対
し仙台市(東京事務所)の斎藤重信所長は「被災した子どもたちも世界各地の方々からご
支援いただいて応援されているんだなということでさらに勇気づけられることと思いま
す」と話しました。
第1陣のバナナ1.5トンを乗せたトラックは仙台に向けて出発しました。