台湾大学在学中に弁護士試験をトップの成績で合格し司法官試験にも合格している。
1972年に京都大学大学院法学研究科(法哲学専攻)に留学したものの、1976年、博士号を取得す
る前に父親が体調を崩したことで、帰台せざるを得ず単位取得退学している。
12月20日、その謝長廷代表に東京国際大学が日台の経済や文化、学術交流に尽力したということ
で名誉博士号を授与したという。ご本人にとっても嬉しいことだろう。
日本は2005年から、日台交流に尽力した台湾の方々に叙勲を始め、今年の秋の叙勲までに45人の
方々が授章されている。一方、台湾政府も交流協会台北事務所の代表(駐台湾大使に相当)をつと
めた方、例えば代表を終えて帰国する故内田勝久代表に陳水扁総統は「大綬景星勲章」を授与して
いる。
日台双方がその交流につくした労を多として、ねぎらいと感謝の意を表する。うるわしい交流の
形であり、今回の東京国際大学の名誉博士号の贈呈もそれに当たる。
その点で、日台交流に尽くされてきた最大の功労者としての李登輝元総統には日本政府からの叙
勲も考えられるが、すでに拓殖大学が2000年12月にお贈りしているように、大学からの名誉博士号
贈呈もあって欲しいものだ。
東京国際大、台湾駐日代表に名誉博士号授与
【Sankei Biz:2016年12月21日】
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/161221/cpd1612210500009-n1.htm
写真:台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(台湾の駐日大使に相当)=写真(右)
台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(台湾の駐日大使に相当)が20日、日台の経済や文化、学
術交流に尽力したとして東京国際大から名誉博士号を授与された。東京都港区の代表処で行われた
授与式で、謝氏は「期待に応えて、これからも全力を挙げて日台関係に取り組んでいきたい」と述
べた。東京国際大の倉田信靖理事長・総長は「日本と台湾の友情のシンボルとして受け取ってもら
いたい」と強調した。