だるま」が人気を博しているという。
これは、昨年10月の蔡英文氏来日時に、本会理事で群馬県台湾総会会長の頌彦真賢(うたさと・
しんけん)氏夫人で、同総会事務局長の頌彦守真(うたさと・もりみ)さんが贈った高崎だるま。
本会が1月に実施した「2016年 総統・立法委員選挙視察ツアー」でも成田空港で仕入れた「だる
ま」を持参し、台南市の民進党候補の林俊憲氏、台中市の時代力量候補の洪慈庸氏、台北市の時代
力量候補の林昶佐氏にそれぞれ差し上げている。もちろん、全員当選している。
1月16日の開票速報を見守った台湾独立建国聯盟本部にもだるまを贈り、蔡英文氏の当確が出た
時点で、陳南天・主席がだるまに墨を入れて両目を開き、参加者全員で万歳をした。
台湾の人々もこの日本ではお馴染みの風習を受け入れ、特に若者を中心に人気を博しているとい
う。産経新聞の記事をご紹介したい。
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高崎だるまが台湾総統選で「御利益」 現地で若者中心に人気
【産経新聞:2016年3月22日】
高崎市の名産品「高崎だるま」が、台湾で人気だ。1月の総統選で勝利した民主進歩党(民進
党)の蔡英文主席の選挙対策本部に置かれ、話題になった。「勝利に一役買った」だるまは、現地
の国史研究所で一般展示される話も持ち上がっているという。
蔡氏の「選挙だるま」を作ったのは高崎市の「だるまのふるさと大門屋」の中田純一さん
(63)。職人歴約40年で、福田康夫元首相がジョージ・ブッシュ前米大統領に土産で渡すだるまに
絵付けしたこともある。
昨年10月、蔡氏が来日した際、県内の台湾出身者らがつくる「県台湾総会」事務局長の頌彦守真
(うたさと・もりみ)さん(58)の依頼でだるまに「蔡英文」「必勝」などと書き入れた。蔡氏は
東京都内のホテルで日本の支援者を前に、笑顔で片目に墨を入れ、年末には中田さんに蔡氏の礼状
が届いた。
だるまは地元メディアにも紹介され、御利益もあってか、総統選で蔡氏が圧勝。頌彦さんによる
と、選挙後、だるまは若者を中心に人気で、2月下旬、追加注文の約3千個を台湾に発送。総統府直
属の「国史館」から「一般向けに展示したいが、おたき上げしないで大丈夫だろうか」と問い合わ
せもあったという。
中田さんは約5年前からフランスや中国で絵付けの実演をしているほか、群馬を訪れる台湾の修
学旅行生にも絵付けの指導を続けてきた。「伝統工芸のだるまが世界に広がることはうれしい。一
生懸命作った物を届けたい」と話している。