だろうが、蔡焜燦(さい・こんさん)氏と許文龍(きょ・ぶんりゅう)氏もまた日本でよ
く知られる代表的人物と言ってよい。
去る11月、台湾協会の一行が台湾で催された台湾日本人会などが主催する「日本人物故
者慰霊祭」に参列した機会をとらえ、根井洌(ねい・きよし)理事長から蔡焜燦氏と許文
龍氏に、日台の友好親善と学術文化の交流に多大の貢献をされたとのことで感謝状が贈呈
された。12月15日発行の月刊「台湾協会報」からご紹介したい。
なお、台湾協会の詳細についてはホームページをご覧ください。
◆台湾協会ホームページ
http://www.taiwankyokai.or.jp/
蔡焜燦氏と許文龍氏に台湾協会から感謝状贈呈
【台湾協会報:平成25(2013)年12月15日号】
◆感謝状の贈呈
本年9月度の理事会で決定した、日台の友好親善と学術文化の交流に多大の貢献をされて
いる台湾在住の蔡焜燦氏と許文龍氏に対する当協会からの感謝状贈呈式が台湾にて執り行
われた。
◆蔡焜燦氏への感謝状贈呈式
11月16日午前11時より、台北国賓大飯店にて根井理事長より蔡焜燦氏へ感謝状と記念品
が贈呈された。蔡焜燦氏ご夫妻、交流協会台北事務所から小松康人主任、台湾日本人会か
ら荒牧直樹理事長、山本幸男総幹事、高雄日本人会から高橋克己会長、亜東関係協会元理
事長の羅福全氏ご夫妻、李雪峰氏、台湾歌壇から曽昭烈氏、黄教子氏、荘進源氏、鄭昌
氏、陳姿菁氏、黄伯超氏、劉心心氏、自由時報の呉阿明社長が出席され、森田常務理事と
中村理事が陪席した。
贈呈式終了後の蔡焜燦氏による招宴では、参加者全員が蔡焜燦氏のこれまでのご尽力に
対して感謝の意を表明すると共にご貢献を讃え、和やかなひと時を楽しんだ。
なお、記念品としてミキモトが真珠養殖を始めて120年になるのを記念して作られた、真
珠12個をあしらった白蝶貝のフォトフレームを贈呈した。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
感謝状
蔡焜燦先生
貴台に「日本人よ胸を張りなさい!」と励まして頂いた日本人は幅広い分野において数限り
ありません また台湾歌壇の代表者として美しい日本語を用いた心打たれる短歌を台湾の
方々にご指導頂いております 特に東日本大震災に際しての台湾歌壇の皆様の心の籠った
作品に多くの日本人は感涙を禁じ得ませんでした 日台友好の促進にご尽力下さいました
結果 台湾関係者に深い感銘と勇気を与えて頂きました
ここに貴台の功績を顕彰し感謝の意を表します
平成25年11月16日
一般財団法人台湾協会
理事長 根井洌
◆許文龍氏への感謝状贈呈式
11月19日午後6時30分より、台南市の許文龍氏ご自宅にて根井理事長より許文龍氏へ感謝
状と記念品が贈呈された。交流協会高雄事務所から中村隆幸所長、山口幸文副所長、高雄
日本人会から高橋克己会長、奇美文化基金会から石榮暁氏、許富吉氏、石麗蘭氏、李南楚
氏が出席され、森田常務理事と中村理事が陪席した。
贈呈式終了後の晩餐会では、氏が釣り上げられた魚の料理を頂戴した。
懇談の場では、氏が執筆された書籍や自ら作られた胸像、奇美博物館などについて、氏
の趣味の広さと深さを余すところなくご披露して頂いた。また、氏自らバイオリンを奏で
られ、「仰げば尊し」、「故郷」、「蛍の光」等懐かしい曲を全員で合唱し、「赤トン
ボ」の歌に送られながら帰途に就いた。
なお、これらの歌を氏が歌われるのは、台湾開発に貢献した日本人が、幼い時に歌った
だろうと思いながら故人を偲んでおられるとの事である。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
感謝状
許文龍先生
貴台は戦後の台湾の歪められた歴史観を是正して日本と日本人を正しく評価し日本人に自
信と誇りを取り戻すことを促して下さいました 経済界においては多くの日本企業と親密
な関係を樹立されることにより日台親善に多大の成果を上げて頂きましたまた 台湾の発
展に貢献した多くの日本人の胸像をその人物とゆかりのある場所や施設などに寄贈して下
さいました その結果その人物を台湾の若い世代のみならず多くの日本人にも知らしめて
頂く事により日台相互理解促進の実を挙げ台湾関係者に深い感銘と勇気を与えて下さいま
した
ここに貴台の功績を顕彰し感謝の意を表します
平成25年11月19日
一般財団法人台湾協会
理事長 根井洌