講談師の神田蘭さんのシリーズ「神田蘭の5分で恋する日本史列伝」がはじまったのは2021年10月15日。
第1回は幕末の新選組ナンバー2の土方歳三でした。
以来、聖徳太子、渋沢栄一、大隈重信、相馬黒光、後藤新平、北条政子、津田梅子、紫式部、東郷平八郎、与謝野晶子、乃木希典など、日本史に名を残す偉人の偉業と生い立ち、思わず身の引き締まるお話を、情感豊かにユーモラスに語っています。
前回3月25日の「黛敏郎」(後半)で89回でした。
台湾関係でも、後藤新平や根元博などを取り上げ、4月4日は烏山頭ダムを造った八田與一を取り上げています。
この八田與一の前半でちょうど90回。
神田さん自ら脚本を書いています。
八田與一技師のことは台湾関係者には広く知られていますが、神田蘭さんの迫力あるテンポのよい講談を聴くと、なんだか躍動感あふれる新しい八田與一像が浮かび上がってくるから不思議です。
以前、地方の会員から車を運転中に聞けるような講演録などが欲しいという要望が寄せられましたが、YouTubeと違って、この神田蘭さんの「5分で恋する日本史列伝」はピッタリです。
なお、後半は無料プランに登録してお聴きください。
◆八田與一の巻【前半】 日本と台湾の絆つむぐ 不毛の大地に東洋一のダム建設(9分26秒) https://www.sankei.com/article/20240404-S2LX44JH5ZBR5BPJFUVYEXJAEI/ *前半は登録なしでお聴きいただけます。
◆産経Podcast「神田蘭の5分で恋する日本史列伝」 https://www.sankei.com/tag/series/podcast_1/ 公式ウェブサイト *第1回の「土方歳三の巻」から最新の「八田與一の巻」まで網羅しています。
日本と台湾の絆つむぐ 不毛の大地に東洋一のダム建設【産経Podcast:2024年4月4日】https://www.sankei.com/article/20240404-S2LX44JH5ZBR5BPJFUVYEXJAEI/
日本統治下の台湾で土木技師だった八田與一(はった・よいち、1886〜1942年)は、不毛の大地と呼ばれていた台湾南西部の嘉南(かなん)平原に、当時では東洋一の規模である烏山頭(うさんとう)ダムと、総延長1万6千キロにおよぶ給排水路を完成させました。
それによって、嘉南平原は台湾一の穀倉地帯となりました。
台湾では、このダムと給排水路を合わせて「嘉南大[土川](たいしゅう)」と呼び、八田は「嘉南大[土川]の父」として慕われ続け、日本と台湾の絆をつむいでいます。
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■音声で聴く 神田蘭の5分で恋する日本史列伝 八田與一の巻 日本と台湾の絆つむぐ 不毛の大地に東洋一のダム建設
作・語り 神田蘭 音響監督 向井達也(オレンジボックス) 制 作 産経新聞社
■神田蘭(かんだ・らん) 埼玉県春日部市出身。
平成16年に講談師の神田紅さんに入門。
30年に真打ち昇進。
古典講談以外にも、女性を主 人公にした新作講談や近代史講談を数多く作っている。
ラジオ番組「ラジオ深夜便」(NHK)、「恋する日本 史」(JFN)などに出演。
著書に『恋する日本史講談』『女と男の恋する日本史講談』。
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