本会の機関誌『日台共栄』に連載している「日台交流日録」(担当:永山英樹
副編集長)は、日本と台湾の日常レベルの交流状況もよくわかると好評を博して
いますが、第3号の8月11日の項に「石原慎太郎都知事は許世楷駐日代表との会
見で、台湾の観光業発展に協力する意向を示し、『皆が驚く具体的計画がある』
と述べた」とあります。
担当している永山副編集長にどういうことなのかと確認しても、これ以上のこ
とはわからないとのことでした。
ところが、10月7日の台湾国際放送ニュースでその「皆が驚く具体的計画」の
内容が明らかとなり、本当に驚かされました。石原都知事がなんと日本のマスコ
ミを連れて台湾を一周する観光列車に乗り込むというのです。やるもんですな。
さすが行動派知事です。次は、ぜひ台北市との姉妹都市提携をすすめて、交流を
深めていただきたいものです。 (編集部)
石原慎太郎東京都知事、台湾一周の豪華観光列車をアピール
【台湾国際放送ニュース 10月7日】
台湾鉄道管理局が25日より、台湾を1周する豪華な観光列車を運行することに
なり、第1便には東京都の石原慎太郎知事が招待されるもよう。石原知事の観光
列車による旅はフジテレビなど日本のメディアが密着取材するとのことで、台湾
旅行が映像を通じて紹介されることになる。
石原知事は今年5月、陳水扁・総統の総統就任式典に訪台した際、台湾で列車
の旅を体験して、台湾旅行を日本の観光客に呼びかける意向を示したことから、
中華民国政府は今回の観光列車運行にあたり、石原氏を招待することにしたとい
う。
この台湾1周観光列車は、10月25日の第1便以降は毎週土曜日の朝9時に台北
を出発、北回りで台湾東部の花蓮、台東を訪れ、その後、南部から西を回って北
上、台湾中部の観光スポットとして有名な湖、日月潭などを観光して台北に戻る
もので、3泊4日。鉄道の駅から各観光地まではそれぞれ専用の観光バスが用意
される。1人当たりのパッケージ料金は台湾元16800元で従来の観光列車の3倍近
く。列車は5両編成、客車は3両で、1車両の33座席。飲み物やスナック、カラ
オケ設備などすべて無料。途中での宿泊先も豪華で、台東の温泉地として有名な
知本では知本ロイヤルホテル、日月潭では涵碧楼など、五つ星級のホテルとなっ
ている。