『日台共栄』9月号(第14号)を増ページ発行

李登輝前総統や金美齢氏の論考や新コーナー「台湾BOOKS」が登場!

 ご案内が遅れましたが、9月1日、日本李登輝友の会の機関誌『日台共栄』9月号(第14号)
が発行いたしました。創刊号からこれまで32ページでしたが、より豊富な台湾情報をお届
けすべく、この号から40ページに増ページしています。
 今号も盛りだくさんの内容です。主な内容とともに目次をご紹介します。

■李登輝
 台湾の危機存亡を救う道−正常な国家となるために台湾が解決しなければならない問題

 やはり、いの一番に読んでいただきたいのは、李登輝前総統のこの論文です。今年3月
に行われた第4回台湾李登輝学校研修団における特別講義の要録ですが、その日の午前2
時ころまで考えに考え抜かれて講義された内容は、まさに眼光紙背に徹する、示唆に富ん
だ内容です。今の台湾がどのような「危機」に直面しているのか、この「危機」を克服す
るにはどうしたらよいのかについて縦横無尽に語っています。

■金美齢
 日本に期待すること−リーダーとしての役割を担う日本に覚悟を求める

 金美齢氏の真骨頂は歯切れのよさ。その上、「日本人は日本に生まれただけで幸せなん
です。それだけで、人生の勝負に半分勝ったみたいなもの。それでも負けるのは自分が悪
いのです」と、事の本質を鮮やかに切り取って見せます。理不尽な北朝鮮や中国をのさば
らせないために、日本人に「NO」と言う覚悟を求め、ではそのためには何をしなければ
ならないのか。「エッ」と驚く答えですが、誰しも「なるほど」と納得します。

■片木裕一
 台湾新幹線は本当に「新幹線」なのか−新幹線思想を十全に展開しえなかった「ベスト
 ミックス」

 10月末、いよいよ日本と台湾の共同事業のシンボルともいえる「台湾新幹線」が開業す
る予定です。「日本の新幹線が台湾で運行されることはもちろん喜ばしい限りであるが、
果たして手放しで喜べるものなのだろうか」と、その問題点を指摘しています。片木氏は
台湾新幹線の模型を民間で初めて製作した鉄道ファン(いわゆる「鉄ちゃん」)。その情
報網を駆使したこの論文で、日台の新幹線に対する考え方の違いがよくわかります。

■黄文雄
 日台共栄前史(13) スペインの台湾遠征と日本の脅威

 スペインは1626年に台湾北部の鶏籠(今の基隆)と淡水を占領して台湾統治を開始して
いますが、16世紀後半から17世紀にかけての台湾をめぐるスペインの詳しい動向を紹介し
た日本語文献はほとんどありません。1642年にオランダの攻撃を受けて駐留軍が投降する
までのスペインの動向を紹介しています。

■相沢光哉
 台湾と私(14) 無念の魂魄(たましい)に応える

 8月1日、本会の宮城県支部が設立されましたが、支部長に就任した嶋津紀夫氏とともに
、本会理事で宮城県議会議長の相沢光哉氏もその中心人物として活躍。何度も訪台したな
かで、最も忘れられない思い出を書いていただきました。下記に紹介します。

■柚原正敬
 巻頭言:日本政府を縛る『一つの中国』政策

 鈴木宗男・衆議院議員が「質問主意書」を頻繁に提出していることはよく知られていま
すが、その中に台湾に関するものがあることはあまり知られていないようです。鈴木議員
は、日本政府が「台湾独立を支持しない」という見解をとるようになった経緯について、
日中共同声明からの論理連関について質し、それに対する政府答弁を紹介しつつ、何が原
因となっているのかを明らかにしています。


【目次】
巻頭言:日本政府を縛る「一つの中国」政策●柚原正敬
台湾と私(14) 無念の魂魄(たましい)に応える●相澤光哉
台湾の危機存亡を救う道●李 登輝
日本に期待すること●金 美齢
台湾新幹線は本当に「新幹線」なのか●片木裕一
日台共栄前史(13) スペインの台湾遠征と日本の脅威●黄 文雄
林建良氏の新著出版記念祝賀会を開催●本誌編集部
反日の馬英九・国民党主席が来日●永山英樹
日台姉妹都市の提携を推進しよう!●柚原正敬
間違いだらけの台湾認識(4) 台湾人の民族的尊厳(前編)●多田 恵
史跡「嘉義郡役所」の保存が決定●本誌編集部
児玉神社の例大祭で李登輝前総統揮毫の扁額除幕式●本誌編集部
支部だより 愛知 日台共栄のロマン求めて支部設立●唐沢康弘
支部だより 青森 設立記念講演会と大間町の天妃祭●中西 功
支部だより 宮城 仙台市長も出席して支部設立総会●金山富彦
台湾BOOKS
日台交流日録(13)
事務局だより・編集後記

日台共栄写真館 8月26日 山梨李登輝友の会が納涼懇親会 表紙3



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