岡分処(略称:台北駐福岡経済文化弁事処)の戎義俊処長が担っている。
戎義俊処長は自ら「えびす・よしとし」と名乗る親日・知日派の外交官。去る6月13日に熊本
ロータリークラブの例会に招かれ、台湾の親日ぶりについて「台湾の『日本精神』から見た日台関
係」と題して講演したことを産経新聞が伝えている。
実は、この熊本ロータリークラブ会長で司法書士の井上勝己(いのうえ・かつき)氏も大の台湾
好き。本会の熊本県支部は白濱裕副支部長を団長に5月29日から初めての台湾ツアーを実施し、廣
瀬勝(ひろせ・まさる)支部長や内田圭二(うちだ・けいじ)事務局長など12名が参加、このメン
バーの一人に井上勝己氏も加わっていた。
5月30日には念願の李登輝元総統ともお会いし、白濱団長から次のような報告をいただいている。
<李元総統からは、2時間近くにわたる息もつかせぬご講話をいただいた上、質疑を含め3時間に及
ぶ接見をいただきました。最近の「G2後の世界」を俯瞰し、安倍総理のリーダーシップを称揚
し、自らの生い立ちに及び、青年時代の思想形成に大きな影響を及ぼした後藤新平や新渡戸稲造、
そして西田哲学まで、まさに李登輝氏の壮大な経綸・哲学を語っていただき、皆感激していまし
た。お土産には、全員に元総統のご著書、また、揮毫入りの皿額をいただきました。>
白濱氏は3年前の2011年12月に、熊本県の公立高校として初の台湾修学旅行を実施した大津高校
の校長。この台湾修学旅行のとき、父兄の一人として同行したのが井上勝己氏だった。
井上氏は、熊本県支部が今年の4月12日に「日台交流をすすめる会」として開催した「日台交流
の夕べ」にも熊本ロータリークラブの会長として参加している。この集いには、戎義俊処長ご夫妻
をはじめ、台北駐福岡弁事処からは総務部長や渉外課長、文化課長、また九州の大学で学ぶ台湾人
留学生ら約20人、久留米大学教授で本会福岡県支部長の大矢野栄次氏も同大に留学している台湾人
学生を連れて参加するなど約60名が参加、大盛会だった。
井上会長はこの「日台交流の夕べ」で挨拶された戎処長の「熱い魂」に共感を覚え、熊本ロータ
リーに招くようになったようだ。
大津高校の台湾修学旅行が昨年9月の熊本県と熊本市による高雄市との国際交流促進覚書の締結
につながり、昨年3月末に台北駐福岡経済文化弁事処の処長として着任した戎氏の熱意とがあい
まって、熊本ばかりでなく九州全体に台湾熱が広がっていきそうな気配が濃厚だ。
「台湾は世界一の親日」 台北弁事処長が講演 熊本ロータリークラブ
【産経新聞:2014年6月14日】
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140614/kmt14061402220001-n1.htm
熊本ロータリークラブ(井上勝己会長)の例会が13日、熊本ホテルキャッスル(熊本市)で開か
れ、台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長が「台湾の『日本精神』から見た日台関係」と題して
講演、日台交流のさらなる飛躍を訴えた=写真。
戎氏は、昨年9月の台湾・高雄市と熊本県、熊本市による経済連携協定の締結以降、さまざまな
分野で交流が盛んになった事例を挙げ、「台湾人は世界一の親日であり、相互の人的交流も盛ん」
と述べた。
台湾が親日になった背景として、現地のインフラ整備に、多くの日本人が犠牲をいとわずに関与
したことや、台湾に残った日本精神、そして台湾人の「恩返し」に対する意識の高さを挙げた。戎
氏は「親日スタンスが台湾の若い世代に受け継がれ、日台が切磋琢磨(せっさたくま)し、絆が強
くなるよう願う」と語った。