台湾から帰国、「千葉の魅力を存分に発信でき、成果の多い訪台だった」という談話を発表した。
読売新聞が伝えているので下記に紹介したい。
森田知事の訪台は知事就任後、2011年11月に続く2度目。今回は経済界や観光業界、農業団体な
ど100人を同道する大訪台団だった。
25日は成田空港会社の夏目誠社長とともに台湾の主要航空会社に増便を働きかけ、26日はテレビ
番組に出演して千葉県の魅力を1時間にわたってPR。また、台北市内の日本食レストランで、発
信力を持つ雑誌記者らに県産日本酒を紹介するイベントに参加している。
27日は亜東関係協会の李嘉進会長と会談し、東京電力福島第一原発事故の影響で輸入停止となっ
ている県産農林水産物の早期解除を要請、検査官派遣を提案。同日は総督府に呉敦義・副総統を表
敬訪問し、交流促進や台湾から成田空港への新規就航・増便などで協力を依頼するとともに、修学
旅行による交流推進を提案した。
28日は台中市で台湾国際教育旅行連盟の薛光豊・総会長と教育旅行の誘致に向けて会談し、「知
事が県内でのホームステイの受け入れ状況などを説明し、幅広い交流を増やしていきたいとの認識
で一致した」(読売新聞)という。
この日は、訪台団に同行した「いすみ線」を運営するいすみ鉄道の鳥塚亮社長が台湾の「集集
線」を運営する台湾鉄路管理局と台北駅において姉妹鉄道協定を締結している。
29日は高雄市で陳菊市長と会談、「高雄マラソンと、ちばアクアラインマラソンが開催されてい
ることを縁に、交流を深めることになった」と伝えられている。
今回の千葉県の台湾訪問は言うなれば「オール千葉」で臨んだ一大ミッションだった。これほど
の規模の自治体訪台団はあまり例がない。森田知事は今回の訪台にあたり、すでに7月8日には台北
駐日経済代表処を訪れて沈斯淳・代表と会見するなど、用意周到だった。
森田知事は訪台にあたり「次世代の交流が大事」として教育旅行など双方の若者の交流を促して
いくことを強調していた。呉敦義・副総統との会談では「昨年、日本から修学旅行で訪台した高校
生は1万4,300人余りとなり、日本へ教育旅行で訪日した台湾の高校生は7,497人だった」と、交流
強化に期待を示す発言を引き出している。
森田知事の「千葉の魅力を存分に発信でき、成果の多い訪台だった」という談話は誇張ではない
ようだ。種は撒いた。今後、どのような具体化を図ってゆくのか、おおいに期待しつつ注目してい
きたい。
知事帰国、台湾訪問で手ごたえ
【読売新聞:2014年10月31日】
24日から台湾を訪問していた森田知事が30日、成田空港に帰国した。知事は「千葉の魅力を存分
に発信でき、成果の多い訪台だった」との談話を発表した。
県によると、28日には台湾の学校が行う教育旅行の誘致に向け、台湾国際教育旅行連盟の薛光豊
総会長と会談。知事が県内でのホームステイの受け入れ状況などを説明し、幅広い交流を増やして
いきたいとの認識で一致した。
29日には成田空港からの直行便が就航している高雄市の陳菊市長と会談し、高雄マラソンと、ち
ばアクアラインマラソンが開催されていることを縁に、交流を深めることになったという。
◇地元ローカル線といすみ鉄道姉妹締結
訪台にはいすみ鉄道(大多喜町)の鳥塚亮社長も同行し、台湾のローカル線「集集線」と姉妹鉄
道締結の調印をした。両線の「共通切符」の発行を検討していくといい、いすみ鉄道は「観光鉄道
同士、交流を深めて活性化に向けたノウハウを交換したい」としている。