李登輝・元総統をはじめ陳水扁・元総統、彭明敏・元総統府資政、高俊明・前台湾基督長老教会総幹事、呂秀蓮・元副総統、張俊雄・元行政院長など本土派の大物150人が賛同発起人として名を連ねる。
喜楽島聯盟はなぜ4月7日を設立日としたのか。台湾では4月7日を「言論自由の日」と定めている。この日は、戒厳令下の台湾において、公開の場で初めて台湾の独立建国を叫び、二・二八事件の真相究明を求め、台湾に民主・自由の道を拓いた鄭南榕が焼身自決した1989年4月7日に由来している。喜楽島聯盟は設立日をもって鄭南榕の遺志を受け継ぐことを明らかにした。
3月30日、台北市の柯文哲・市長は鄭南榕記念館の玄関プレートに台北市政府のロゴマークを貼り付けて除幕式を行い、鄭南榕を「台湾の言論の自由のゆりかごのような存在だ」と讃えたという。台湾国際放送が報じているので下記にご紹介したい。
ちなみに、鄭南榕記念館があるビル前の路地は「自由巷(Freedom Lane)」と名付けられ、そのプレートが立っている。2012年6月19日に台北市政府市政会議でこの命名が可決され、プレートは、当時の●龍斌・台北市長によって8月21日に設置されている。(●=都の者が赤)
また、2014年4月3日には、当時、台南市の市長だった頼清徳氏(現行政院長)は政市庁舎の前の東哲街と西科街を「南榕大道」と改名している。
◆鄭南榕記念館 台北市民權東路三段106巷3弄11號3樓 TEL:02-25468766 FAX:02-27160758 E-mail:services@nylon.org.tw HP:http://www.nylon.org.tw/main/index.php?option=com_content&view=frontpage&Itemid=1
—————————————————————————————–鄭南榕記念館、プレートの除幕式【台湾国際放送:2018年4月2日】
ビルの3階にある鄭南榕記念館。玄関には、「忘れてはいけない自由の道」と題されたプレートが設置されています。このプレートは鄭南榕氏のエピソードと4月7日の「言論自由デー」の由来を紹介しています。台北市の柯文哲・市長は3月30日、鄭南榕記念館に向かい、この玄関プレートに「台北市政府」のロゴマークを貼り付け、除幕式を行いました。
柯・台北市長はあいさつの中で、「鄭南榕氏の焼身自殺は当時の権威主義に大きな衝撃を与えた。その後、多くの人たちの努力により、台湾に民主主義と自由がもたらされた。100%の言論の自由になるプロセスの中で、『自由時代週刊』は非常に重要なマイルストーンだといえる。台湾の言論の自由のゆりかごのような存在だ。」と、鄭南榕氏の貢献を称えました。
柯・台北市長によりますと、いわゆる「進歩の価値」には、民主政治、自由、多元的、開放、法治国家、人権、社会的弱者への思いやり、持続可能な発展などが含まれています。この8項目の価値はいずれも「自由」を基礎にしています。
柯・台北市長は、「自由が最も重要なものだ。自由がなければほかの価値を実現することもできないからだ。」と説明しました。
柯・市長は、「自由時代週刊」の雑誌社の跡地でこの除幕式を行うことは過去を記念し、未来を展望することができると述べ、台湾は文明国になるよう期待を寄せました。
鄭南榕氏は1984年、「自由時代週刊」を創刊、100%の言論の自由の必要性を訴えました。その後、「新国家運動」を推進し、「台湾新憲法草案」を掲載しました。1989年4月7日、警察官が鄭南榕氏を逮捕しようとした際、鄭南榕氏は雑誌社で焼身自殺しました。行政院は2016年に4月7日を国定休日「言論自由デー」と定めました。
(編集:王淑卿)