えしたが、世界最大の自転車メーカー「ジャイアント」が山陰初の出店として松江市内に専門店を
開いた。下記に産経新聞の記事をご紹介したい。
日本経済新聞は「ジャイアントストアの山陰出店は初めて。同ストアは全国で24店になった。松
江の店ではサイクリング用品の販売、整備とレンタサイクルを手掛ける。日本法人『ジャイアン
ト』(川崎市)の中村晃社長は『温泉やグルメなど観光資源が豊富な山陰はサイクリストの人気が
高まっている』と出店理由を話した」と伝えている。
なぜこの記事を紹介するかというと、松江市と「交流促進覚書」を結んでいる台北市の柯文哲市
長は、自転車で台湾縦断するほど大の自転車好きだからだ。
一昨年(2014年)11月末の市長選挙で、連勝文(国民党)氏に24万4,051票という大差をつけて
当選した柯文哲氏。昨年2月、松浦正敬・松江市長や三島良信・松江市議会議長などは、「交流促
進覚書」に基づく両市間の交流継続を確認のため台北市政府に柯市長を訪問している。
この席で、柯市長は「これまでの牡丹をはじめとする花卉関連団体同士の交流、観光団体(温泉
関係など)の交流に加え、高等教育機関同士の交流等、若い世代の交流を促進し、相互の交流人口
の拡大を図っていく」(松江市「『2015年春節建国花市(台湾・台北市)出展・台北市長面談』報
告」2015年2月18日)ことに同意している。
産経の記事にあるように、台湾が誇る自転車メーカーのジャイアントが松江市に出店し、「やま
なみ街道サイクリングロード」(島根県松江市の「松江しんじ湖温泉駅」と広島県尾道市の「尾道
駅」を結ぶ全長187キロのルート。本年度より整備を進めてゆく)を活用するため、島根県も県を
あげて支援するという。
柯文哲市長は恐らくこのニュースを知って喜ぶとともに、ぜひ「やまなみ街道サイクリングロー
ド」を走ってみたいと思っているのではないだろうか。松江市との都市間提携の有効期間は2019年
までの5年間。台北市長の任期は2018年まで。
すでに2014年10月25日には瀬戸内しまなみ海道と日月譚自転車道が姉妹自転車道を提携した前例
もある。柯氏が市長のときに、この「やまなみ街道サイクリングロード」と台北市内などの自転車
道との姉妹提携を期待したい。
台湾・自転車メーカー「ジャイアント」専門店が松江にオープン!
やまなみ街道サイクリングロード活用へ、島根県あげて支援態勢
【産経新聞:2016年8月26日】
http://news.livedoor.com/article/detail/11935826/
世界最大の自転車メーカー「ジャイアント」(本社・台湾)の専門店が25日、松江市の一畑電
車・松江しんじ湖温泉駅の隣にオープンした。
これに合わせ、「やまなみ街道サイクリングロード」の本格活用を目指して溝口善兵衛・島根県
知事が自転車に乗りPR。一畑グループも、鉄道やタクシー、ホテルなど各部門でサイクリングが
楽しめる支援態勢を整えた。
同ロードは4月、松江市と広島県尾道市を結ぶ道路沿線地域の活性化を目指し、国交省や両県な
どが、中国横断道尾道松江線に並行する全長187キロの道路をサイクリングコースとして設定し
た。
今回、島根県側の起点となる同駅の隣に「ジャイアントストア松江」が開業したのを受け、地元
の自治体や経済界などが協力し、ロードの本格的な活用を目指すPR活動を展開した。
溝口知事はバイシクルスーツに身を固め、店舗前の宍道湖畔から松江イングリッシュガーデンま
で約4キロのコースをロードバイクで走行。軽快なペダルさばきを披露し、「風が心地いい」など
と話した。
一方、一畑グループもサイクリストたちを支援。一畑電車は、同店のレンタサイクルに一日フ
リー乗車券を付けたほか、借りた自転車を簡単に返せるよう駅のホームと同店を直結させた。電車
内への自転車持ち込みは無料。松江一畑交通は自転車が積めるタクシーを用意。ホテル一畑は、ス
タンドのないロードバイクが止められる駐輪スタンドをロビー内に設けた。