昨日、被害状況視察のため岡山県を訪問した安倍晋三総理も、今回の豪雨のすさまじい被害を目の当たりにし「クーラーなど避難所生活の環境改善、そしてまた仮設住宅の確保など、きめ細やかな生活支援、そして生活再建に取り組んでまいります」「国として先手先手でできることは全てやるとの方針の下、被災者の皆様が一日も早く安心して暮らせる生活を取り戻すために、全力を尽くしていく」と述べ、国として全面的に支援することを宣しました。
台湾では、いち早く蔡英文総統自らお見舞いメッセージを発し、災害支援のため2000万円を拠出することを決めるなど、日台の絆の強さを示していただいていることは本誌でお伝えした通りです。
7月8日、本会理事の藤原一雅(ふじわら・かずまさ)岡山県支部長を団長とする岡山県支部訪台団一行9人が李登輝元総統を表敬訪問した際、李元総統から「これ以上、被害が拡大しないことを願うと同時に、少しでも早く平穏な生活に戻られることを願っております」とするメッセージを託されたそうです。それを伝える産経新聞の記事を下記にご紹介します。
李元総統からは2011年3月の東日本大震災の折も、地震が起こったその夜に「人間には力の及ばない大自然の猛威を前に、畏敬の念は抱いても、決して『運命だ!』とあきらめないでください! 元気を出してください! 自信と勇気を奮い起こしてください!」というメッセージをいただきました。1999年9月21日の「台湾大地震」のときに総統として陣頭指揮を取られた李登輝先生ならではの深い思いのこもるお見舞いメッセージでした。
藤原支部長から李元総統のメッセージが届き次第、本誌でもご紹介します。まだまだ被害は拡大しそうな模様です。改めて亡くなられた方々にお悔やみ申し上げ、被災された方々に深甚のお見舞いを申し上げます。
◆「平成30年7月豪雨による被害状況及び消防機関等の対応状況について(第19報)」 http://www.fdma.go.jp/bn/94c20dbeae59aa31021659ed7818e8066a3e5406.pdf
————————————————————————————-台湾でも大きく報道 李元総統がお見舞いメッセージ、岡山で心臓病治療経験【産経新聞:2018年7月10日】https://www.sankei.com/west/news/180710/wst1807100021-n1.html
写真:台北市の自邸で岡山県からの訪台団を迎え、メッセージを託した台湾の李登輝元総統(中央)https://www.sankei.com/west/photos/180710/wst1807100021-p2.html
心臓病治療のために岡山県倉敷市を訪問したことがある台湾の李登輝元総統(95)は、今回の豪雨による県内での被害拡大を受け、台北市を訪れている県民グループに、県民が少しでも早く平穏な生活に戻れるよう願うメッセージを託した。
李氏は8日、台北市郊外の自邸で日本李登輝友の会・岡山県支部の訪台団(藤原一雅団長)一行約10人を出迎えて懇談。
自身が台北高等学校から京都帝大に進学した際は「岡山医科大(現岡山大)進学も考えた」と明かし、総統退任後初めて訪日した平成13年4月、倉敷中央病院で心臓病治療を受けた思い出にも触れ「岡山県は大雨によって大きな被害が出ているところがあると聞いております」「これ以上、被害が拡大しないことを願うと同時に、少しでも早く平穏な生活に戻られることを願っております」と語った。
西日本を中心とした豪雨被害は台湾でも各メディアが大きく報じている。