【台湾国際放送ニュース:2011年3月28日】
李登輝・元総統は27日午後、李登輝・元総統の支持団体、李登輝友の会と李登輝民主協
会が主催した、日本を声援する音楽会に出席。会場は日本の団体である日本李登輝友の会
とテレビで結ばれ、李登輝・元総統は日本語で、「再建は傷跡から抜け出し、再生するた
めの契機だ。次の世代のために永続的に発展する、安全で平和な新しい日本が創造できる
ことを心より願っている」と述べて日本の人々を励ました。
李登輝・元総統は、今回の日本の災害は複合的なもので対応は難しいとし、特に日本の5
分の一近い範囲が被害受けていることが深刻だと指摘。また、災害に向き合い最も重要こ
ととして犠牲者への対応をあげ、次に再建の管理と段階的に進んでいくべきと述べると共に、
指導者が現場に行くことも必要だとの考えを示した。
一方、次期総統選に向けて民進党の党内予備選に立候補した蔡英文・主席が非核国家構
想を打ち出していることについて、李登輝・元総統は、「原子力発電所を捨てるというな
ら、まずエネルギーをどうするかの問題を解決してからだ」と述べて疑問を呈した。