が得票率99・61%で当選した。この得票率は2001年の連戦氏の98%を超える異常ともいえる数字。
朝日新聞記事から紹介したい。
中国共産党の習近平・総書記はただちに朱立倫・新主席に祝電を打ち、92年コンセンサスの堅持
と台湾独立への反対を共通の政治的基礎として、両岸関係の平和的な発展を継続させ、両岸の人々
を幸せにし、民族復興の偉業を共に成し遂げようと呼びかけたという。
これに対して朱主席は、過去6年あまり、両党は92年コンセンサスを基礎に、交流と協力を積極
的に進め、歴史的な局面を切り開いたと評価した上で、今後も交流を拡大し、ウィンウィンを作り
出すことで、両岸の永続的な平和と反映を促進しようと応じた、と台湾紙は伝えている。
中国が中華民族復興の夢を掲げ「両岸関係の平和的な発展」を願うのは勝手だが、その国是は台
湾併呑。台湾は中国が絶対に譲らない「核心的利益」だ。
台湾与党・国民党主席に朱立倫氏
【朝日新聞:2015年1月17日】
台湾の与党・国民党の主席選が17日あり、唯一立候補していた朱立倫・新北市長(53)が新主席
に選出された。国民党は昨年11月末の統一地方選で選挙前に15握っていた県・市長(知事)ポスト
を6に減らす惨敗を喫しており、朱氏にとっては党勢立て直しが急務となる。
同党主席は馬英九総統が兼務していたが、選挙結果を受けて引責辞任した。馬氏の不人気が惨敗
につながったため、党内で刷新を求める声が強まり、早くから次世代の指導者候補として注目さ
れ、馬氏とも一定の距離がある朱氏に期待が集まっていた。
朱氏は立法委員(国会議員)や桃園県長、行政院副院長(副首相)などを歴任。11月の選挙で
は、直轄6市の市長選で国民党候補として唯一当選した。主席選では約20万人が投票し、朱氏の得
票率は99・6%だった。(台北=鵜飼啓)