票日。選挙活動は昨日(11月28日)夜10時で終了した。本日の午前8時から午後4時まで、1万5,600
ヵ所の投票所で投票が行われる。
9つのレベルの公職者を選出するため「九合一選挙」と呼ばれている今回の選挙について、中央
選挙委員会は「台湾選挙史上、規模の最も大きい選挙だ。今回9つの選挙が同時に行われるが、過
去、ここまでたくさんの選挙を同時に行った事はない。2万人を越える候補が出馬し、1万1130人が
選出される。こうした複雑な選挙は初めて」とコメントしている。
12月25日に桃園県と桃園市が合併し、行政院の直轄市(人口125万人以上)となる桃園市を含
め、台湾には新北市、台北市、桃園市、台中市、台南市、高雄市の6つの直轄市があり、現在、与
党の中国国民党が首長をつとめているのは新北市、台北市、桃園市、台中市の4市、野党の民進党
は台南市と高雄市の2市。
しかし、中国国民党が優勢と伝えられるのは、新北市と桃園市の2市のみで、台北市、台中市、
台南市、高雄市の4市は民進党など野党が優勢と伝えられ、政界の勢力図が塗り替わる可能性が高
い。果たして台湾の民意は奈辺にあるのか、その結果は本日の夜に判明する。
台湾独立建国聯盟日本本部の王明理・委員長は昨日、選挙は中華民国の選挙だからボイコットす
べきだという一部団体の主張に対し、「選挙権の放棄は、何も生み出しません」と反論し、買収行
為などに惑わされずに「台湾国民が必ず投票することを願う」というコメントを発表した。下記に
その全文をご紹介したい。
明日、11月29日の台湾の統一地方選挙によせて 王 明理(台湾独立建国聯盟日本本部委員長)
【メルマガ「台湾の声」:2014年11月28日】
政治に参画するのは、国民の権利であり、義務です。
明日の台湾の統一地方選挙では、台湾国民が必ず投票することを願うものです。
もちろん、某党による買収行為などに惑わされず、自分の意志で、自分たちの将来を任せられる
と判断した候補者に投票していただきたい。
一部の団体が、台湾で行われている選挙は「中華民国」の選挙だからボイコットするべきだと述
べていますが、選挙権の放棄は、何も生み出しません。
もちろん、行われている選挙は、実質、台湾人による台湾国の選挙です!
将来「中華民国」の桎梏から解放されるためにも、誰を選んだらいいのか、考えて投票すること
を望みます。