湾を訪問、ご静養中の李登輝元総統をお見舞いし、また本会のカウンターパートである李
登輝民主協会(蔡焜燦理事長)と夕食会などを行い、交流を深めた。
今回の訪問の目的の一つは、お世話になった黄昭堂先生の告別式にも参列することにあ
った。それに先立ち、私どもが台湾に着いた11月30日に台湾独立建国聯盟本部を弔問した。
聯盟本部内には遺影を真ん中に立てた祭壇が設けられ、その周りには献花の胡蝶蘭がとこ
ろ狭しと飾られていた。その中に李登輝元総統からの献花もあり「痛失良友」と添えられ
ていた。王金平・立法院長や陳菊・高雄市長など台湾の方々に交じって中嶋嶺雄氏や池田
維(いけだ・ただし)元交流協会台北事務所代表からの献花もあった。
それぞれ遺影に拝礼後、羅福全・前駐日台湾代表と蔡焜燦・台湾歌壇代表に黄昭堂先生
を偲ぶいろいろなお話をお聞かせいただき、柚原正敬事務局長は、先に台湾にお届けした
小田村四郎会長の弔辞を読み上げて捧げた。
亡くなられて約半月を経ていたが、未だ弔問に訪れる方は少なくないそうで、私どもが
羅福全氏からお話を伺っているとき、彭栄次・亜東関係協会会長が訪れた。拝礼すると、
おもむろにポケットから紙片を取り出し、遺影に向かい日本語で弔辞を読み上げられた。
日本と違う慣習にいささか驚かされたものの、ねんごろに読み上げられる様子は印象深か
った。
告別式は12月3日午前9時から台北の第2殯儀館にて執り行われ、「役員訪台団」一同も参
列した。蔡英文・民進党主席や陳菊・高雄市長など千を超える参列者で会場は満堂となっ
ていた。林建良・本会常務理事も日本から駆けつけていたが、その他にも日本から駆けつ
けた参列者は少なくなかった。
教会の合唱団が日本語で「昴」(すばる)を合唱する中、許世楷・前駐日台湾代表(台
湾独立建国聯盟本部の主席代行)や羅福全・元前駐日台湾代表、王康厚・台湾独立建国聯
盟秘書長ら台湾独立建国聯盟関係者6名が棺に「台湾独立建国聯盟旗」を被せた。その後、
キリスト教の式次第に則って賛美歌が歌われ聖書を朗読、「台湾翠青」という歌が歌わ
れ、棺に被せていた連盟の旗がたたまれてご遺族に手渡された。その後、棺が開けられ、
参列者が棺の中の黄先生に別れの挨拶をした。
私どもは夕方便で帰国するため、この午前中の告別式に参列しただけで、午後2時30分か
ら台北市内の教会で行われた礼拝には参列できなかった。
その礼拝も模様がYouTubeにアップされているので、ここにご紹介したい。
◆主内 黄昭堂兄弟安息告別禮拜[2011/12/3] http://www.youtube.com/watch?v=I0zAOr1vIZo&feature=youtu.be