け「李登輝先生と役員・支部長懇談会訪台団」と銘打ち台湾を訪問してまいりました。
団長は産経新聞時代にボンやモスクワの特派員を経て編集委員として活躍した外交評論
家の澤英武(さわ・ひでたけ)常務理事、副団長は通産省のお役人から仙台市長に当選、
現在は国際教養大学教授の梅原克彦(うめはら・かつひこ)常務理事。
当初、参加者は20名だったのですが、突然の衆議院解散を受けたりして15名の参加とな
ったものの、李登輝元総統との懇談会など盛りだくさんの内容で「また企画して欲しい」
との声が続出するほどの充実した2泊3日でした。
初日(12月3日)は李登輝元総統との2時間半にわたる懇談会、その後、蔡焜燦(さい・
こんさん)先生を交えての夕食会、2日目(12月4日)午前は交流協会台北事務所での佐味
祐介(さみ・ゆうすけ)副代表との意見交換会、午後は緑島に政治犯として22年も閉じ込
められた郭振純(かく・しんじゅん)氏のご案内により景美人権博物館を参観、夜は蔡焜
燦理事長の李登輝民主協会主催による夕食会。そして帰国日の12月5日はジャーナリストの
迫田勝敏(さこだ・かつとし)氏から台湾の現状についてご講話いただきました。
初日の李登輝元総統との懇談会の模様を、全行程に同行した理事の早川友久(はやか
わ・ともひさ)台北事務所長がブログで紹介しています。李登輝元総統との懇談の模様を
たくさんの写真とともに紹介していますので、下記に紹介します。
この懇談会で李登輝先生は冒頭、尖閣諸島は日本の領土であることを資料を挙げて力説
され、また台湾の法的地位の問題にもズバリ切り込まれるなど、非常に印象深い懇談とな
りました。
なお、訪台直前、李登輝元総統から、本会の10年間の活動概況を成果とともにレポート
を挙げて欲しいとのご要望をいただき、取り急ぎまとめて提出しています。
本誌読者の方々にも改めて本会活動をご理解いただくことも有益かと思い、その「日本
李登輝友の会の活動とその成果」の中から「主な活動と成果」について、次にご紹介しま
す。
本会役員・支部長訪台団が李登輝元総統と懇談 早川 友久(本会台北事務所長)
【台北事務所ブログ:2012年12月3日】
http://twoffice.exblog.jp/19638386/
*李登輝元総統との懇談の模様をたくさんの写真とともに紹介!
本会の「役員および支部長訪台団」は本日から台湾入り。団長は常務理事の澤英武氏
(元産経新聞記者/外交評論家)、副団長は梅原克彦氏(前仙台市長/国際教養大学教
授)、総勢15名の訪台団です。
もともと16時から予定されていた李登輝元総統との懇談でしたが、昨日夜に秘書を通じ
「皆さんとなるべく長くお話ししたいから15時からに前倒し出来ないか」という総統から
の連絡をいただきました。訪台団が搭乗するのは松山空港13時半着の便。現地合流の理事
の方々との挨拶もそこそこに一路淡水を目指します。
幸い渋滞もなく、15時ギリギリで淡水に到着。総統の執務室と扉ひとつで繋がる会議室
に通されると、その声を聞きつけたのか、待ちかねたかのように総統自らお出ましいただ
きました。全員と握手していただき、蔡焜燦・李登輝民主協会理事長にも加わっていただ
き、早速懇談を開始しました。
席上、これまでの本会の10年にわたる歩みを振り返り、総統から「外登証問題の解決や
正名運動の推進、戸籍表記問題や地図帳問題の署名運動など、本当によくやってくれてあ
りがとう」と、過分なお言葉をいただきました。
蔡焜燦先生からも「日本李登輝友の会はまさに『台湾大使館』の役割を果たしてくれて
いる。東京の(大使館に相当する)台北駐日経済文化代表処が声を上げないことをやって
くれている」と評価していただいています。
その後、総統から「皆さんともっとお話ししたい。何か意見はありませんか」というこ
とで、台湾の法的地位について伊藤英樹理事から発言。伊藤理事の書かれた文章にも熱心
に目を通されていました。澤団長と意見交換をされたり、ご自身の講演をまとめた『日台
の心と心の絆』を教科書のようにしてお話しいただくなど、大変濃密な2時間たっぷりの懇
談でした。
総統ご自身、まだお話し足りないようでしたが、少しお疲れ気味ということで、17時過
ぎに懇談は終了。最後には訪台団と記念写真に収まっていただきました。
夜は淡水の海鮮レストラン「海中天」で蔡焜燦先生を囲んでの晩餐会。日頃は全国に散
らばる各支部どうしの親交を温め、李登輝元総統から期待されている更なる活動の活発化
を誓いました。
明日午前は交流協会を表敬訪問、午後は景美監獄を参観、夜は李登輝民主協会主催の晩
餐会が予定されています。
(つづく)