昨日、石川県議会に「石川県議会日台友好議員連盟」が発足

会長に長井賢誓氏、事務局長に宮元陸氏が就任

 烏山頭ダムを建設した八田與一技師のふるさと石川県に、昨9月27日、自民党および他
会派から28名の県議会議員が参加して「石川県議会日台友好議員連盟」が発足しました。
 会長は、長年、「八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会」会長をつとめてきた長井賢誓県
議が就任しました。事務局長には「第1回台湾李登輝学校研修団」に参加した宮元陸県議
が就任する予定で、他の役員は会長一任としています。
 10月16日には設立祝賀会を開催して役員や活動内容を発表し、記念講演は台北駐日経済
文化代表処の許世楷代表(大使に相当)に行っていただく予定になっています。
 この石川県議会日台友好議員連盟の発足は、石川県と台湾・台南県からの申し出による
石川県との姉妹県提携をきっかけとしています。その詳細につきましては、宮元陸県議が
「石川県と台南県の姉妹県交流を目指して−9月に石川県議会日台友好議員連盟を結成」と
題して『日台共栄』8月号(第9号)に執筆しています。ホームページからPDFでご覧
になれます。
 ホームページ http://www.ritouki.jp/

 地方議会では、県議会なら「○○県議会日華親善議員連盟」、市議会なら「日華親善○
○市議会議員連盟」など、〈日華〉を付したところが大半で、〈日台〉を名乗っていると
ころは京都府議会や京都市議会、そしてこの石川県議会などまだまだ少数です。

 日華の華とは「中華民国」を指しているのでしょうが、台湾では李登輝氏が総統に就任
して以来、民主化の動きが強まり、この流れは大きくなりこそすれ、小さくなることはあ
りません。「正名運動」が起こった所以もここにあります。

 1987年(昭和62年)7月まで38年間も続いた戒厳令体制の圧政が終わりを告げ、人々は
ようやく自由にものを言えるようになり、政党の結成や新聞の発行も自由になりました。
それ以来まだ18年しか経っていませんが、民主化の下、台湾を台湾たらしめよう、中華民
国体制から脱却しようという流れはますます強く大きくなってきています。

 台湾は日本にとって安全保障上からも文化の面からも、とても大事な国です。そのため
に、日本としてはこのような台湾自身の動きをうまく汲み取ることが必要で、いつまでも
〈日華〉を冠して旧体制の保持に間接的に力を貸すような状態は、日台の相互発展のため
に望ましくありません。
 
 これまで、このようなことは何度も書いてまいりましたが、石川県議会日台友好議員連
盟発足を機に改めて〈日華〉議連関係者に〈日華〉から〈日台〉への改称を提起します。
                                (編集長 柚原)



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