人、母は日本人。妹は歌手の一青窈(ひとと・よう)さん。
一青妙さんの家族をつづったエッセイ『私の箱子』と『ママ、ごはんまだ?』を原作に映画「マ
マ、ごはんまだ?」が2月11日に公開される。ただし、一青さんの母のふるさとの石川県では2月4
日から。
実は公開に先立つ1月25日、台湾文化センターにおいて特別試写会が行われた。料理がメインの
映画だけあって、粽(ちまき)も大根餅も豚足も本当に美味しそうに出てくる。一青さん姉妹のお
母さんが亡くなったことを取り上げながらも、バイタリティにあふれ、なんともさわやかな印象の
残る映画だった。一青窈さんが歌う「空音」(そらね)も、少し汗ばむくらいのときに涼しい風が
吹き抜けてゆくような清々しい歌だ。
約2時間にわたる上映後、一青妙さんと白羽弥仁(しらは・みつひと)監督との2人トークがあっ
た。この映画には一青妙さんも出演していて、冒頭「私が出ていた場面に気づいた方は?」と一青
さんが質問すると、参加した100人ほどのほとんどが手を挙げた。もちろん、編集子も気がつい
た。
映画には、原作にこんな場面があったかなと思われる場面も出てくるが、原作で1行くらいしか
出てこないところをふくらませたと監督が説明し、また料理に付き物の湯気の撮影の難しさなどに
ついても話が及び、楽しいひとときだった。台湾新聞がこの特別試写会の様子を記事にしているの
で下記に紹介したい。
なお、この映画「ママ、ごはんまだ?」は台湾でも5月に公開を予定しているという。
また、映画で主役の一青妙さんを演じるのは木南晴夏(きなみ・はるか)さんで、目黒の大円寺
にヒット祈願を行ったという。下記にそのニュースをご紹介したい。
◆「ママ、ごはんまだ?」の特別試写会〜一青妙さん、裏エピソード語る【台湾新聞:1月26日】
http://blog.taiwannews.jp/?p=36705
◆映画「ママ、ごはんまだ?」公式HP
http://www.mama-gohanmada.com/
木南晴夏、河合美智子の病状回復に安堵の表情「本当に安心しました」
【映画.com:2017年1月30日】
一青妙のエッセイを実写映画化した日台湾合作「ママ、ごはんまだ?」に主演する木南晴夏が1
月30日、東京・目黒の大円寺に晴れ着姿で登場し、ヒット祈願を行った。大円寺でのヒット祈願
は、TVドラマ「家族八景」以来2度目となった木南。自身の晴れ着姿については「以前より大人に
なったなという印象で、着物の選び方も変わりましたね。今回は渋めの色にしてみました」と説明
した。
本作は、「能登の花ヨメ」「劇場版 神戸在住」などで知られる白羽弥仁監督がメガホンをと
り、石川・中能登町の町制10周年記念事業として製作。一青妙と、妹・窈のルーツである中能登町
や台湾などでロケを敢行し、料理を通じて母と子、家族の血縁を確かめていくさまを映し出した。
木南は妙、藤本泉が窈を演じるほか、甲本雅裕、春風亭昇太、河合美智子らが共演し、窈が主題歌
「空音」を書き下ろしている。
現役の女優である妙を演じるにあたり「女優さんを演じると意識したというよりは、原作者の方
を演じる点にプレッシャーを感じました」と述懐。「長編作品の主演は2度目。私を選んでくだ
さった製作者の思いに応えたい」という意気込みで撮影に臨み、「私自身は末っ子。両親に対して
『自分は愛されてるのか?』と疑問に思ったことがないくらい、無償の愛を注いでもらったので、
姉から聞いた話を参考したりしていました」と役づくりのこだわりを語った。
2016年8月に脳出血を発症し、現在は快方に向かっている河合について問われると、「撮影が終
わって半年後にご病気になったとお聞きしました。撮影中は本当にお元気。いつも大きな笑顔でい
らっしゃって、現場の空気づくりも担ってくれていました。回復されて本当に安心しました」と安
堵の表情を浮かべた。さらに「監督に河合さんのご様子をお聞きする機会があって『すごく元気
で、2人で飲みすぎました』と話してましたね」と述べ、再会を待ちわびている様子だった。
劇中には、辻調理師専門学校の協力・監修のもと作られた料理が多数登場するが、木南が特に気
に入ったのは「おかゆ」だという。「日本のおかゆと違って、中華がゆは出汁がしっかり効いてい
て、全然飽きませんでした」と絶賛。料理は常に出来立てのものが撮影に使用されていたようで
「『美味しい!』という芝居が必要ないほど」と素直なリアクションで演じていたことを明かして
いた。
「ママ、ごはんまだ?」は、2月4日に石川県先行公開、2月11日から東京・角川シネマ新宿ほか
全国で順次公開。
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