日本台湾交流協会が外務大臣表彰を受賞した台湾関係の詳しい受賞功績を公表

 本誌8月19日号で、外務省は8月16日に令和5年度(2023年度)の外務大臣表彰として187個人、63団体を発表し、台湾関係は3団体、1個人で「財団法人 語言訓練測験センター」「財団法人 台南市台日文化友好交流基金会」「東亜経済協会」「張炳煌(中華書学会会長、淡江大学教授兼文錙芸術中心主任)」だったことをお伝えした。

 授賞式は8月22日に飯倉公館(東京都港区麻布台)で行われたが、8月23日になってようやく日本台湾交流協会が詳しい受賞功績について発表しましたので、下記に紹介したい。

 なお、8月19日号で「余談ながら、個人では、台湾との関係も深く、日本台湾学会理事をつとめる川島真・東京大学教授が『中国における日本研究の促進』に貢献したとして受賞」した旨もお伝えしたが、日本台湾交流協会によると「川島教授は、長年にわたり、当協会の日本研究支援委員会の中心メンバーとして、台湾における知日派育成、日本研究の促進及び普及に多大なる貢献をされました」ということで、日本台湾交流協会が推薦したという。

—————————————————————————————–令和5年度外務大臣表彰について【日本台湾交流協会:2023年8月23日】https://www.koryu.or.jp/news/?itemid=3492&dispmid=5287

 外務大臣表彰は、我が国との友好親善関係の増進に特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるものです。

 今年度、当協会からの推薦により張炳煌氏、財団法人 語言訓練測験中心、財団法人台南市台日文化友好交流基金会及び東亜経済協会が受賞されました。ご功績に対し、衷心より敬意と感謝を表します。

●張炳煌 中華書学会会長、淡江大學教授兼文錙芸術中心主任 功績概要:日本と台湾の文化交流の促進

 同人は、中華テレビの番組『毎日一字』に1981年から19年間、毎日出演し台湾に書道を普及させた著名な書道家。 当協会台北事務所が2002年に移転した際、亜東関係協会(当時)より同人の書が記念に贈呈された。また、1989 年から中華書学会会長を務め、日台を含む各地で書道展を開催し書道家との交流を実施。国際書道連盟総会理事 長、淡江大學教授兼文錙芸術中心主任、台湾デジタル書画芸術学会理事長等数々の役職を歴任し、日本でも多く の個展や講演会等に参画し、日台書道文化の交流と発展に大きく貢献。

●財団法人 語言訓練測験中心 功績概要:台湾における日本語教育の促進

 同団体は語学試験等を実施する専門機関として1986年に設立。現地で日本語能力試験(JLPT)が開始された1991 年より現地試験実施機関としてJLPTの実施に携わり、広報、受験者への連絡、試験会場手配、試験官の訓練、障 がいを持つ受験者の対応等、JLPTをきめ細やかかつ円滑に実施・運営し、台湾における日本語教育を支える存在 として長年にわたり活動してきた。さらに、2002年からは日本留学試験も実施しており、JLPTと同様に、円滑な 運営に貢献しており、台湾における日本語の普及に大きく寄与。

●財団法人台南市台日文化友好交流基金会 功績概要:日本と台湾の相互理解の促進

 同団体は、2009年5月に台南県台日友好交流協会として設立。台南市行政機関、民間団体の日本との交流促進を 支援することを活動目的に掲げ、これまでに数多くの日台交流事業や日本文化紹介事業を主催してきた。また、 日本企業の投資環境整備のための交流会や日台農業交流に係るイベントなども主催・共催している他、日本、台 南市双方の行政関係者、議員、民間団体等の往来に係るコーディネート業務等にも精力的に取り組み、日台の関 係強化や相互理解に多大な貢献をしている。

●東亜経済協会 功績概要:日本と台湾との経済関係の促進

 同協会は、2014年、前身である東亜経済人会議台湾委員会が組織機能強化のため設立。1973年より開催され、20 23年に第50回目の開催を迎えた東亜経済人会議の業務と東アジアに関する業務を継承。同会議は、日台関係にお いて純民間ベースによる経済交流の維持・拡大が要請される中で発足し、日本と台湾双方の民間企業による最大 規模の経済・貿易交流のプラットホームとして長い歴史と伝統を持つ。同協会は台湾側民間企業の取り纏め等を 担い、日台双方の投資環境の改善や貿易障害の撤廃や日台双方の経済発展促進に貢献している。

・令和5年度外務大臣表彰(外務省サイト) https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_001560.html

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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