台湾・高雄市内にある紅毛港保安堂に安倍晋三・元総理の等身大の銅像が建立され、除幕式が行われたのは、安倍元総理が非命に斃れてからまだ2ヵ月半しか経っていない2022年9月24日のことでした。
それ以降、多くの日本人が参拝しています。
その年の12月には萩生田光一・衆議院議員や世耕弘成・参議院議員(当時)などが参拝し、翌年7月には安倍昭恵夫人が参拝しています。
日本李登輝友の会も、安倍昭恵夫人が参拝する数日前に「李登輝先生墓参訪台団」として参拝しました。
この紅毛港保安堂は現在、廟のすぐ近くに日本庭園の「安倍紀念公園」を造成しています。
2月に着工し、秋口竣工予定を大幅に縮めて4月末にも竣工の予定だそうです。
また、国立政治大学は「安倍晋三研究センター」を今秋9月下旬に設置する方針を明らかにしました。
準備を主導しているのは、李登輝学校研修団でも2度ほど講義していただいている李世暉・同大教授だそうです。
安倍総理というと「台湾有事は日本有事」と喝破したことがよく取り上げられますが、歴代総理の中で初めて台湾を「我が国との間で緊密な経済関係と人的往来を有する重要なパートナー」と位置づけた総理大臣でした。
この答弁書が出されたのは2016年5月20日。
答弁書は質問主意書を受け取ってから7日以内に出さなければなりません。
このときの質問主意書が内閣に届いたのは5月16日でしたから、答弁書は23日までに出せばよかったのですが、それを縮めて5月20日に出したのです。
実は、この5月20日は、8年ぶりに民進党が政権を奪い返した蔡英文氏の総統就任式当日でした。
安倍総理は総統就任をお祝いする意を込め、この日に提出したようです。
このようなところにも安倍総理の台湾への配慮は現れていました。
台湾で安倍総理の評価が高い理由の一斑かと思います。
台湾に「安倍晋三研究センター」 名門、国立政治大が今秋にも設置【共同通信:2025年4月6日】https://nordot.app/1281495540463043043?c=768367547562557440
【台北共同】台湾の名門、国立政治大が「安倍晋三研究センター」を今秋にも設置する方針であることが6日分かった。
大学関係者が明らかにした。
台湾では日台関係を重視した故安倍晋三元首相の人気が高い。
日台の学術交流を進め、若手の日本研究者を育成する狙いがある。
安倍氏が提唱した外交方針「自由で開かれたインド太平洋」構想や経済政策「アベノミクス」を中心に、現代日本の外交や経済政策の学術研究も行うという。
2月に同大の関係者らが第1回の準備会議を開き、研究センターの組織規約案をまとめた。
同大で国際関係研究などを担う「国際事務学院」の付属組織として設置する。
9月下旬にも設置式を開く方向で準備を進めている。
同センターの準備を主導する李世暉・国立政治大教授は「日本国内では安倍氏に対する評価はまちまちだが、台湾では高い。
日台双方が相手の観点への理解を深めることも目指したい」と話した。
台湾では銃撃事件で死去した安倍氏を顕彰しようと有志が2022年、南部・高雄市の廟に安倍氏の銅像を設置した。
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